リモートワークで変わる新入社員育成!2つの課題と親睦を深めるコツとは?

  • カテゴリ: 採用
  • 公開日: 2022/4/18
  • 更新日: 2022/4/1
リモートワークが普及し、その対応に追われている企業も少なくありません。

新たに環境を整備したり、慣れないシステムの操作を行ったりと、リモートワークを導入することによる課題が大きいのは事実です。

その課題の中のひとつに、新入社員の育成があります。

面と向かって指導ができるわけではないため、手を焼いている企業も少なくないでしょう。

また、育成の面だけでなく、なるべく早く新入社員には仕事環境に慣れてもらいたいものです。

この記事では、リモートワークにおける新入社員育成をテーマに、


・新入社員育成の課題やポイント

・リモートワークの中でも新入社員と親睦を深める方法


などについて解説します。

1. リモートワークにおける新入社員育成の課題とは


新入社員の育成は、担当となる上司や先輩が付きっきりで仕事を教えるというパターンが多いのではないでしょうか。

しかし、リモートワークともなるとそうはいきません。

画面を通してでしか指導をできない以上、どうしても新入社員育成の課題が出てきます。

具体的には次のような課題があります。


・こまめな声かけができない

・仕事の進め方を観察できない

1-1. こまめな声掛けができない

以前のように、こまめな声かけができない環境に窮屈さを感じる方も少なくないでしょう。

特に新入社員は、新しい仕事や環境に慣れず、より窮屈な思いをしている場合も。

そうした緊張を解いてあげるためにも、こまめな声かけは必須です。

しかし、リモートワークとなると自然な声かけも頻回に行えません。

物理的な距離感が、コミュニケーション不足に直結してしまいます。

また、新入社員から上司へ業務の質問も行いづらいことも問題です。

その都度上司へ連絡するという工程が入るため、対面しているよりも質問するまでに手間がかかります。

そのため、こちら側が仕事に対する不安や困りごとを汲み取ってあげられるような仕組みが必要です。

気軽に声かけできない環境が、新入社員の仕事内容の理解の遅れに繋がっていると言えます。

1-2. 仕事の進め方を観察できない

新入社員と仕事を進めていく中では、常に他人の目が入っているのが望ましいです。

しかし、リモートワークともなると、その仕事ぶりや進捗状況を常に観察できない問題もあります。

PC監視ツールを利用して、社員の仕事ぶりをチェックする企業も増えていますが、コスト面の問題から導入できない企業も少なくありません。

また、在宅勤務という誘惑の多い働き方では、社員のサボりにも注意する必要があります。

こうした社員の勤怠管理の複雑さは、リモートワークという働き方のマイナス面のひとつです。

「本当に仕事をしているのだろうか」「1人で大丈夫だろうか」など、社員に疑念や不安が生まれやすい環境と言えるでしょう。

2. リモートワークでの新入社員育成のポイント


上記の課題を踏まえた上で、新入社員の育成を行っていく必要があります。

ここではリモートワーク時の新入社員の育成ポイントを見ていきましょう。

具体的には以下の通りです。


・課題を与えて定期的なフィードバックをする

・ビデオ会議で対話をする機会をつくる

2-1. 課題を与えて定期的なフィードバックをする

新入社員には課題を与え、フィードバックをするようにしましょう。

しかし、いきなり大事な業務を割り振るのは、上司としても心配な部分がありますよね。

そのため、新入社員のレベルにあった課題を選択するのがポイントです。

また、仕事の進捗状況は逐一確認を行い、仕事に対してのフィードバックをしましょう。

「よくできている」「これからも頼むぞ」といった反応は、新入社員にとって仕事のモチベーションにつながります。

お互いの顔が見えない状況での仕事になるため、フィードバックは定期的に行うようにしましょう。

2-2. ビデオ会議で対話をする機会をつくる


1人きりで仕事をするとなると、どうしても疎外感や孤独感が生まれてきます。

新入社員は特に、「上手くやっていけるのか」といった不安感も抱えてしまいやすいです。

不安感の解消や仕事環境に馴染ませるためにも、ビデオ会議などで対話する機会つくりましょう。

ビデオ会議では、新入社員が会議の輪の中に入っていけるような雰囲気作りが大切です。

自分たちが明るく楽しい雰囲気を出すことで、新入社員も変に緊張せずに話の輪の中に入っていけます。

会議中では「仕事の調子はどう?」「何か困っていることはない?」など、適度に新入社員に話を振ってあげましょう。

仕事について特別報告することがない場合でも、同僚や上司と顔を合わせるだけで疎外感や孤独感を緩和できます。

3. リモートワークでも新入社員と親睦を深める方法とは


新入社員との親睦を深める目的として、歓迎会や飲み会を開く企業も多いのではないでしょうか。

コロナ禍の今、店舗に出向いて盛大に新入社員を歓迎することは難しいでしょう。

しかし、リモートワークに移行する今だからこそできる親睦の深め方もあります。

具体的には次の通りです。


・社内マガジンを発行する

・フラットミーティングを開催する

・定期的なイベントを開催する

3-1. 社内マガジンを発行する

社内マガジンは社内の情報共有を目的として作られるものです。

しかし、それ以外にも社員が安心して働ける環境を整えたり、社員同士のコミュニケーションの活性化にも役立っています。

そんな社内マガジンでは、新入社員の紹介をすることも珍しくありません。

新入社員の個性や趣味などを掲載した社内マガジンをきっかけに、上司や他部署の人間との関係が深まることも少なくないでしょう。

新入社員にとって、社内の人間に自身の存在をアピールする最大のチャンスと言えます。

3-2. フラットミーティングを開催する

フラットミーティングとは、社内の役職などに関係なく「気軽にまじめ」に話し合う会議です。

どうしても会議となると、その重い空気感に飲まれて発言ができない新入社員も多くいます。

そのため、「自分なんかが発言しても…」「上の人に任せよう…」といった心理が働きがちです。

フラットミーティングでは「気軽にまじめに」をコンセプトとしているため、会議ならではの緊張感を感じることもありません。

チーム内で自身の思っていることを素直に話すことで、普段は知り得ないような本音を聞くことができます。

「この人にはこんな一面があったんだ」と他の社員の見方も変わってくるでしょう。

コミュニケーションをたくさん取り、参加者の本音を知っていくことで、よりチームとしての一体感が深まります。

3-3. オンラインでできるイベントを開催する

オンラインでできるイベントを定期的に開催するようにしましょう。

例えば、オンラインランチ会や飲み会など、気軽に参加できるものがよいでしょう。

こうしたイベントには新入社員との親睦を図る他にも、仕事へのモチベーションや企業の一員としての意識を高める目的もあります。

また、リモートワークで問題視されるコミュニケーション不足の解消にも効果的です。

普段自宅で会話もなく仕事に取り組んでいれば、誰しも人との繋がりを求めます。

対面できないからこそ、人と人との繋がりが大切です。

4. まとめ

リモートワークにおける新入社員育成の課題などを解説しました。

今回のまとめとして…


・声かけができない、仕事の進捗状況の確認ができないなどリモートワーク時の新入社員育成の課題がある

・新入社員を孤立させないために、対話をする機会を持つのが大切

・新入社員と親睦を深めるには、社内マガジンでの紹介や定期的なイベントが効果的



リモートワークが普及する今、新入社員の育成方法も徐々に変化しつつあります。

新入社員の意思や感情を汲み取れなければ、「本当にやっていけるのだろうか…」と働く意欲を挫いてしまう可能性も。

孤立や不安感を感じやすいリモートワークですが、新入社員ならなおさらのことです。

定期的にコミュニケーションを取る場を設け、新入社員がステップアップしやすいようなリモートワーク環境が求められています。