DX人材の役割や必要なスキルとは?採用のポイントについても解説!

  • カテゴリ: 採用
  • 公開日: 2023/11/13

DX人材という言葉をご存じでしょうか?近年、さまざまな企業で採用に力を入れている人材です。

どのような役割を担う人たちのことをいうのかわからない、という人もいるかもしれません。

ただし今後は採用がさらに加速化することが予想されるため、知っておいたほうがよいでしょう。


本記事では、DX人材の役割や必要なスキルについて紹介します。

あわせて採用の際に意識したほうがよいポイントについても解説するので、参考にしてみてください。

1. DX人材の職種


DX人材とはどのような人たちのことを指す言葉なのでしょう。

職種を見れば、どのような人たちか想像できるでしょう。

主な職種は下記の3つです。

・AIエンジニア
・UXデザイナー
・アーキテクト


それぞれの職種について解説するので、参考にしてみてください。

1-1. AIエンジニア

AIエンジニアとは、人工知能を利用したシステムの開発を行う人のことです。

AIはさまざまな企業・業界で幅広く採用されています。

その理由は、AIが慢性的な人材不足の解消になると考えられているからです。


AIの機能学習やデータラーニングがあります。

これらを利用しながらシステムを構築することで、人間の代わりに作業を行うAIが完成したりするのです。

AIエンジニアは、このようなシステムを開発・構築する役目を担っています。

1-2. UI・UXデザイナー

UI・UXデザイナーとは、サービスやシステムを利用する人たちのニーズにあわせたデザインをする人のことです。

最初にサービスの内容・方向性などを決定します。

その後、利用者の年齢層・ニーズなどを確認しながらデザインしてテスト実施をするまでが仕事です。


多くの企業ではデジタルコンテンツを利用したサービスを展開しています。

多くの利用者にとって使いやすいコンテンツ・サービスを提供するためには、UI・UXデザイナーは欠かせない存在といえるでしょう。

1-3. アーキテクト

アーキテクトは簡単にいうと、ITとビジネスの橋渡しをする人のことです。

さまざまなデジタルコンテンツ・サービスを構築しても、ビジネスシーンで利用できなければ意味がありません。


具体的には構築したデジタルコンテンツ・サービスの運用や保守方法に携わります。

管理者がこれらを行いやすいようにシステム構築を行うことが目的です。


末永く利用者に提供するためにはメンテナンスが欠かせません。

自社で簡単に行えるようにシステム構築をすることは重要といえるでしょう。

2. DXに必要なスキル


DXにはどのようなスキルが必要になるのでしょう。

職種からデジタル系のスキルが必要なことは想像ができるかもしれません。

具体的には主に以下のスキルが必要です。

・ITの基礎知識
・UI・UXの知識
・AIなどの最先端技術
・企画力・構築力


それぞれのスキルについて解説するので、参考にしてください。

2-1. ITの基礎知識

DXに必要なスキルとして、ITの基礎知識は欠かせません。

システム構築に多く利用されるからです。

デジタルコンテンツやWeb上で公開されているサービスなどの根底にあるのはITといえます。


ITの基礎知識は、通信講座などで取得可能です。

オンラインで受講可能な講座も多く開校されているので、探してみてください。

2-2. UI・UXの知識

UI・UXの知識もDXでは必要不可欠です。

最先端のデジタルコンテンツ・サービスであっても、利用者にとって使いにくければ意味がないといえるでしょう。


一方的な提供ではなく、利用者の目線に立ったシステムを構築しなければなりません。

そのためにはUI・UXの知識が必要になります。


UI・UXの知識は、ITの基礎知識を学習できる講座で提供されていることが多いでしょう。

別講座として展開しているところが多いので、ITの基礎知識とあわせて学ぶことをおすすめします。

2-3. AIなどの最先端技術

AIなどの最先端技術は、DXには必要なスキルです。

デジタル系の技術は猛スピードで進歩しています。

そのため、常に最先端技術に目を光らせておかなければいけません。


AIなどを利用したデジタルコンテンツやサービスは、構築して提供すればそれで終わりではないのです。

最先端技術を取り入れてシステムを再構築していかなければ、時代の波に乗り遅れてしまいます。


ビジネスにも大きく影響するのでスキルアップを続けて、コンテンツやサービスに反映していくことが重要です。

2-4. 企画力・構築力

DX人材で求められるのは技術者だけとは限りません。

企画の立案者として求められる場合もあり、その際は企画力・構築力が欠かせないといえるでしょう。

企業や現場に沿ったリアルなデジタルコンテンツやサービスを構築していくためには、企画の立案者は欠かせない存在です。


また、技術者との橋渡しの役割も求められます。

現場が求める理想をリアルに落とし込み、技術者にわかりやすく伝えるためには構築力も必要になるでしょう。

3. DX人材採用のポイント


DX人材を採用するためにはどのような点に注意すれば良いのでしょう。

主なポイントは下記の4つです。

・求める人物像の明確化
・求めるスキルの明確化
・環境整備
・市場価値を参考にした報酬


それぞれのポイントについて解説するので、参考にしてください。

3-1. 求める人物像の明確化

まずは求める人物像を明確にしましょう。

DX人材といっても、技術者と企画を行う立案者に分かれるからです。


社内にIT関連の知識に明るい人材がいる場合は、即技術者を採用しても問題ないでしょう。

しかしITの専門知識を有している人材がいない場合は、現実的なコンテンツやサービスが構築できていない段階で技術者のみ採用しても作業が遅々として進まない可能性があります。


デジタルコンテンツやサービスを利用者に提供する際、企業・現場側だけの目線で進めてしまうと頓挫するリスクがあります。

運営する側と利用する側では、目線や利用形態などが異なるので注意が必要です。


DX人材における立案者は、利用者の立場に立った現実的なシステム構築を企画します。

採用する前に自社の企画がどの程度進んでいるのか、現実的な内容になっているのかを話し合って求める人物像を明確にしたほうがよいでしょう。

3-2. 求めるスキルの明確化

DX人材を採用する場合は、求めるスキルも明確にしておかなければいけません。

一言でDX人材といっても、保有しているスキル・レベルに種類や幅があるからです。


例えば立案者を求める場合、自社にITの知識に明るい人材がいるなら技術的な知識よりも企画力・構築力のスキルがあったほうが補強になるでしょう。

もし企画力・構築力は自社にはあるけれど技術的な面での力不足が否めない場合は、UI・UXの知識やAIなどの最先端技術を有した人材が必要といえます。


このように、自社の現状を洗い出して付属しているスキルを明確化しましょう。

すると、求めるスキルが見えてきます。

3-3. 環境整備

求める人材・スキルが決まったら、今度は環境整備です。

DX人材は特殊な技術を使って業務を進めるため、設備などの整備は欠かせません。


また、DX人材として採用する場合は経験者であるケースが多いでしょう。

すでに他社・他業界の経験がある人材は、フレックスタイムやリモートのような自由な環境で仕事をしてきた可能性があります。

経験者は過去の勤務先よりもさらに環境の良い職場へ転職する傾向が高いので、労働環境の整備も怠るわけにはいきません。


DX人材は、今まで会社勤務で当たり前とされてきた環境とは異なった条件で経験を積んできた可能性が高いといえます。

すでにある程度の経験を積んだDX人材の採用を考えている場合は、労働環境も含めた勤務先の環境整備を行いましょう。

3-4. 市場価値を参考にした報酬

DX人材を採用する場合、市場価値を参考にした報酬は外せません。

現在、多くの業界・企業でDX人材を求めているからです。

引く手あまたのDX人材は求める現場よりも人数のほうが少ないため、少しでも高い報酬を払って働いてもらおうとする企業は多くあります。


またDX人材は高い専門性を有していますが、それはたゆまない努力と自己投資の賜物といえます。

それらに見合った報酬を求めるのは当然といえるでしょう。

レベルの高いスキルを有したDX人材を採用すれば、最先端の技術を駆使したデジタルコンテンツやサービスを利用者に提供できます。

利用者の増加は会社にとっての利益につながり、長い目で見た場合のメリットです。


募集をする前に、市場価値を調べることをおすすめします。

そのうえで、自社の求めるレベルなどを考慮して報酬を決めましょう。

4. DX人材の特徴を理解して徹底した採用準備をしよう


DX人材の役割・スキルなどについて解説してきました。

幅広い業界・企業ではDX人材を求める声が高まってきています。

彼らの持つスキルは、人材不足などの慢性的な問題解決につながるからです。


しかしその一方で保有しているスキルの幅は広く、自社にあった人材を見つけて採用するのは難しいかもしれません。


まずは特徴を理解しましょう。

そのうえで自社が抱える問題点を洗い出して、採用準備をしてください。

本記事で紹介した採用のポイントも参考にして、求める人材を採用しましょう。