テレワークで私物PCを使う時のセキュリティ対策は?おすすめのセキュリティソフトも紹介!

  • カテゴリ: セキュリティ対策
  • 公開日: 2022/10/17
テレワークで私物PCを使用する場合、安全性を高めるために徹底したセキュリティ対策が欠かせません。

セキュリティ対策として思い浮かぶのがセキュリティソフトの導入ですが、さまざまな種類がある中でどれを選べばいいか迷ってしまいますよね。

私物PCに導入するセキュリティソフトなので費用は個人と会社のどちらで負担するべきかも判断に迷うところ。


今回はテレワークで私物PCを使用する場合のセキュリティ対策について、安全性を高めるセキュリティ対策やセキュリティソフトの選び方を中心に解説します。

おすすめのセキュリティソフトも紹介するので導入の参考にしてみてください。

1. 私物PCでテレワークをする時の注意点


テレワークは会社から支給されるPCを使用するのが望ましいですが、PCを購入する予算がなかったり、PCの準備に時間がかかったりという理由から私物PCを使う場合もあるでしょう。

私物PCを使ったテレワークには、いくつかリスクが伴うことを覚えておいてください。


不十分なセキュリティによる情報漏洩・ウイルス感染リスク

会社のPCであれば、事前に情報漏洩やウイルス感染を防ぐセキュリティ対策をしてから支給できます。


一方、私物PCでは不十分なセキュリティのままテレワークに使用する社員がいるかもしれません。

アクセスしたサイトやインストールしたアプリなどから情報漏洩やウイルス感染の可能性があります。

ルーターやWi-Fiなど家庭で使っている周辺機器から不正アクセスされる可能性も少なくありません。


セキュリティに関する意識や知識に個人差があるため、私物PCによるテレワークには情報漏洩やウイルス感染のリスクがあります。


紛失や盗難による情報漏洩リスク

2016年に発表された『情報セキュリティインシデントに関する調査報告書』によれば情報漏洩の原因ワースト10は下記となっています。

・1位:管理ミス

・2位:誤操作

・3位:不正アクセス

・4位:紛失・置き忘れ

・5位:不正な情報持ち出し

・6位:盗難

・7位:設定ミス

・8位:バグ・セキュリティホール

・9位:ワーム・ウイルス

・10位:内部犯罪・内部不正行為


不正アクセス・ウイルス・バグなど外的要因による情報漏洩もありますが、紛失・置き忘れ・盗難といったヒューマンエラーが要因による情報漏洩も少なくありません。

テレワークは仕事場所を選ばないため、カフェやコワーキングスペースなど自宅以外の場所では特に注意が必要です。

私物PCだけでなくUSBなどの周辺機器の紛失・置き忘れ・盗難にも情報漏洩のリスクがあります。

2. 私物PCで安全にテレワークするためのポイント


情報漏洩やウイルス感染のリスクがある私物PCですが、ポイントを押さえて対策すると安全にテレワークすることができます。

私物PCでテレワークする場合、下記2つは最低限押さえておきたいポイントです。


セキュリティソフトの導入

情報漏洩やウイルス感染は会社にとって絶対避けなければならないこと。

会社に悪影響を及ぼさないためにもセキュリティソフトの導入は必須です。

セキュリティソフトには無料のものもありますが、機能性やサポートが不十分な可能性があります。

導入するなら信頼性の高い有料のセキュリティソフトを選びましょう。


セキュリティソフトの導入だけでなく使用する私物PCのOSが最新のものにアップデートされているかの確認も必要です。

OSが古いとセキュリティソフトの効果が十分に発揮されない場合があります。

USBメモリを使用するのであればセキュリティ機能があるものがいいでしょう。

私物PCだけでなく周辺機器のセキュリティもテレワークでは大切です。


セキュリティポリシーや運用ルールの策定

テレワークは会社とは環境ややり方が異なる中での仕事になります。

仕事をしている姿が見えない分、社員の行動をある程度決めることが大切です。


セキュリティポリシーや運用ルールでは下記のような内容を策定するとテレワークでもスムーズな仕事ができます。

・私物PCの管理方法

・社内情報へのアクセス方法

・情報保護の範囲

・トラブルへの対処方法

・データの保存方法


社員がテレワークでの仕事のやり方に迷わないように、セキュリティポリシーや運用ルールの策定を徹底しましょう。

3. 画面録画ツールによる管理もテレワークのセキュリティとして有効


画面録画ツールによるPC上の画面や音声の録画・録音もテレワークのセキュリティとして有効な手段です。

保存データは会社が確認できるためテレワークにおける社員の行動管理に適していますが、メリット・デメリットを把握して利用する必要があります。


画面録画ツールのメリット

メリットは2つあります。

1つ目は進捗確認がしやすいこと。

私物PCであっても画面が録画されるため、仕事の進捗確認がしやすく、自宅にいても会社と情報共有しやすくなります。


2つ目は策定したポリシーやルールを遵守しているか確認できること。

セキュリティポリシーや運用ルールを策定しても守られなければ意味がありません。

ポリシーやルールに基づいて仕事をしているか簡単に確認できます。


画面録画ツールのデメリット

デメリットは監視しすぎると社員のプライバシー侵害やストレスの原因になること。

画面録画で仕事を監視しすぎると社員のプライバシーの侵害につながります。

「見られているのでは?」と気にしすぎるあまりストレスを抱えたり、モチベーションが低下したりしては逆効果です。

監視ツールではなく自宅でも緊張感を持って仕事をしてもらう抑止力として利用するようにしましょう。

4. テレワーク用のセキュリティソフトを選ぶポイント


私物PCでのテレワークに欠かせないセキュリティソフトですが、さまざまな種類がありどれを導入するべきか迷ってしまうかもしれません。

セキュリティソフトは下記のポイントを押さえて選ぶと導入後にスムーズにテレワークできます。


有効期限とサポートの有無

セキュリティソフトによって有効期限が異なり、1ヶ月単位のサブスク型から1〜3年と長期間利用できるものまであります。

テレワーク期間にもよりますが、有効期限が長い方が急なテレワークにも対応しやすいため1〜3年と有効期限の長いセキュリティソフトの導入がおすすめです。


また、仕事に支障をきたさないためにもサポート体制があるセキュリティソフトの導入がおすすめです。

サポートへの相談方法(チャット・電話など)やサポート受付時間も確認しておきましょう。


対応OS

私物PCでのテレワークでは使用するOSがひとりひとり異なる場合があります。

PCのOSはWindowsとMACの2種類ですが、どちらにも対応しているセキュリティソフトを選ぶと導入できないなどの問題が起きません。


導入後も操作感が変わらないか

セキュリティソフト導入後にPCの動作が重くなったり、操作感が変わってしまっては導入が逆効果になってしまいます。

導入後も操作感が変わらないものを選びましょう。

仕事で使うサイトやツールが使えるかどうか、セキュリティソフトのご認識によってブロックされないかも確認しておきたいポイントです。


セキュリティソフトの費用は原則会社負担

私物PCへの導入であっても会社の仕事をするのであれば、セキュリティソフトの費用は原則会社負担となります。

テレワークで初めてセキュリティソフトを導入するのであれば、部署ごとに導入試験を行って疑問点や問題点を解決しておきましょう。

テレワークの導入に助成金の給付や専門スタッフの派遣サポートをしている県もあるため、セキュリティソフト導入時にあわせて確認してみてください。

5. テレワークにおすすめのセキュリティソフト3選


私物PCでのテレワークをする時に導入をおすすめしたいセキュリティソフトを3つ紹介します。

3つのセキュリティソフトはいずれも30日間の無料体験が実施されているため、選ぶ際に活用してみてください。


世界シェアNo.1「ノートン」

国内外でシェア率No.1を誇るノートン。

VPNソフト接続やパスワードマネージャーなどテレワークで必要となる機能を網羅しています。

24時間365日体制のチャットサポートもあるため、不測の事態でもすぐに対応可能です。


価格の目安は下記の通りとなります。

対応台数:10台

1年プラン:12,880円
2年プラン:28,280円
3年プラン:28,680円


対応台数:5台

1年プラン:7,980円
2年プラン:15,780円
3年プラン:15,980円


対応台数:3台

1年プラン:7,680円
2年プラン:13,080円
3年プラン:14,480円


サポート体制が充実している「ウイルスバスター」

国内でシェア率の高いウイルスバスター。

24時間365日体制のサポートは、PCだけでなくテレビやプリンター、SNSの設定まで相談できる幅広さがポイントです。

PCの画面を見せながら専門スタッフにサポートしてもらえるオプションもあり、不安なくセキュリティソフトを導入できるでしょう。


価格の目安は下記の通りとなります。

対応台数:3台

1年プラン:8,470円
2年プラン:14,620円
3年プラン:19,690円


台数制限なく契約できる「マカフィー」

台数無制限で契約できるマカフィー。

1つの契約につき導入できるPCの台数を制限しているセキュリティソフトが多い中、台数無制限なので複数人でのテレワークにも対応できます。

電話サポートは年中無休ですが、受付時間が9時〜21時である点に注意してください。


価格の目安は下記の通りとなります。

対応台数:無制限

1年プラン:5,980円
3年プラン:9,980円

6. まとめ

セキュリティ対策を徹底すると私物PCでも安全にテレワークができます。

会社の方針に合ったセキュリティソフトを導入するのはもちろん、ヒューマンエラーによる情報漏洩が起きないようにプライバシーポリシーや運用ルールの策定も忘れずに行いましょう。