パスワード管理ツールの選び方は?無料で使えるおすすめツールも紹介

  • カテゴリ: セキュリティ対策
  • 公開日: 2022/12/19
Webサイトやアカウントへのアクセスに必要なパスワードですが、複数あると管理や保存が大変です。

パスワード管理ツールなら面倒なパスワードの管理や保存を簡単に行なえます。

Webサイトやアカウントに必要な情報を一元管理できるため、複数の情報を管理するのにも手間がかかりません。


今回はパスワード管理ツールについて、下記の内容を解説します。

・パスワード管選び方

・パスワード管理の注意点

・おすすめのパスワード管理ツール

・パスワード管理に対応したセキュリティソフト


個人情報流出など情報漏洩のリスクを避けるため、本記事の内容を参考にしてみてください。

1. パスワード管理ツールの選び方

下記4つの条件に合っているか確認しながら選びましょう。

・セキュリティレベルが高いか

・OSやデバイスに対応しているか

・バックアップ機能があるか

・パスワード登録数に制限がないか

それぞれの条件について解説するので、パスワード管理ツール選びの参考にしてください。



セキュリティレベルが高いか

パスワード管理ツールは、Webサイトやアカウントへのログインに必要なもの。

パスワードが漏洩すると不正アクセスを許し、情報流出につながる危険性があります。

特にマスターパスワードが漏れると複数のアカウントにログイン可能になるため、個人情報が盗まれ、悪用される可能性があるでしょう。

SMS認証や指紋認証、顔認証など2段階認証の機能が備わったセキュリティレベルが高いものを選ぶと安心です。必要な機能が無料か有料オプションかも確認しておきましょう。


OSやデバイスに対応しているか

Mac・iOS・Windows・Android・Linux・Chrome OSなどOSやデバイスは様々な種類があり、対応しているOSやデバイスは、ツールによって異なるため、使っているOSやデバイスに対応しているか確認しましょう。

購入後、実は非対応で使えないとならないように事前確認が大切です。

PCで使えてもスマホやタブレットでは使えない場合もあるので注意しましょう。


バックアップ機能があるか

万が一、使用しているデバイスが故障するとデータが消えてしまう可能性があります。

クラウド上などデータのバックアップ機能があると万が一の事態でも安心です。

バックアップデータがあるとデータの引き継ぎも簡単にでき、わざわざ新たなデータを作成する必要がありません。


パスワード登録数に制限がないか

管理可能なパスワードの数が制限されている場合があります。

管理したいパスワードがすべて管理できるか確認しましょう。

登録数が足りない場合、新たなツールの購入が必要となり、購入や管理の手間が増えてしまいます。

2. パスワード管理の注意点

下記3つの点に注意しながらパスワード管理を行いましょう。

・定期的に変更する

・使い回さない

・管理ツールだけで安心しない


注意点を守って管理すると、より安全にパスワードを守ることができます。


パスワードを定期的に変更する

パスワードの流出は管理ツールで防げますが、不正アクセスは防げません。

WebサイトやSNSからパスワードが流出した場合は直接ログインされてしまいます。

長期間同じパスワードだと解析されやすく、不正アクセスされる可能性が高くなるため、定期的なパスワードの変更が必要です。


パスワードを使い回さない

WebサイトやSNS、アプリなどのパスワードを使い回している場合もあるでしょう。

しかし、アドレスやID、パスワードを使い回していると情報漏洩した場合、複数のサービスやアカウントへの不正アクセスを許してしまいます。

パスワードの管理が面倒であれば、自動生成機能を利用するなどして、サービスごとにパスワードを変えましょう。


パスワード管理ツールだけで安心しない

管理ツールを使っていても、パスワードが絶対漏れないとは限りません。

定期的なパスワードの変更や使い回さないといった工夫は、管理ツールを使っていても行う必要があります。

特にマスターパスワードの流出は情報漏洩のリスクが高いため、慎重に管理しなければなりません。

2段階認証などパスワード管理ツールにアクセスされない工夫も大切です。

3. おすすめの無料パスワード管理ツール

下記3つが無料で使えるおすすめの管理ツールです。

・パスワードマネージャー

・1Password

・RoboForm


それぞれの特徴を解説するため、自分に合ったものを使ってみてください。


パスワードマネージャー

パスワードマネージャーは、ウイルスバスターを販売するトレンドマイクロ社が提供しています。

ID・パスワードの管理、指紋認証や顔認証など基本的な機能を完備。

マスターパスワードだけでIDやパスワードを一元管理でき、ワンクリックで自動ログインが可能です。

特に情報漏洩対策に力を入れており、情報漏洩していないかインターネット上を常に監視しています。

通常は検索できないダークウェブ上まで調査するなど監視を徹底。


クレカ情報や口座番号など重要な情報の流出が判明した場合は、アラートで知らせてくれるため、早期発見が可能です。

30日間の無料体験が用意されているため、操作性や機能性の確認にいいでしょう。


1Password

1PasswordはIBMやSlackなどの大手を始め、10万社以上の企業が利用している実績があるため、安心感があります。

マスターパスワードだけで複数のアカウントにログイン可能なほか、パスワード自動生成機能によってパスワードを考える面倒な手間も必要ありません。

指紋認証機能もあり、万が一パスワードを忘れてしまってもログインできます。

24時間対応のサポート体制も整っているため、万が一の時でも安心です。

14日間の無料お試しが用意されているため、操作性や機能性の確認にいいでしょう。


RoboForm

RoboFormは、2000年に提供が開始された実績と経験のある管理ツールです。

長期にわたって提供されてきたため、機能改善と追加が幾度となく行われ、必要とされる基本的な機能が備わっています。

マスターパスワードだけでパスワードを自動入力してくれるため、パスワードを入力する手間がありません。

マスターパスワードはサーバーやクラウド上に保存されず、デバイスの中に保存するため、セキュリティ対策も万全です。

4. パスワード管理に対応したセキュリティソフト

下記4つのセキュリティソフトはパスワード管理に対応しています。

・マカフィ

・ウイルスバスター

・ノートン
・アバスト

それぞれの特徴を解説するので、自分に合ったものを利用してみてください。


マカフィー

マカフィーは、Ture Key機能によってIDとパスワードを管理。

パスワード管理ツールのようにマスターパスワードも必要なく、顔認証や指紋認証でもログイン可能です。

IDやパスワードはWebサイトにログインすることで自動保存されるほか、手動でも登録できます。


ウイルスバスター

ウイルスバスターは、パスワードマネージャーを使ってIDやパスワードを管理します。

登録してあるWebサイトを選ぶと自動ログイン。

IDやパスワード以外にもメモを残すことができ、ATMやクレカの暗証番号など重要な情報も記録できます。

IDやパスワードの管理は、5つまで無料で使用可能です。


ノートン

ノートンは、IDセーフ機能によってIDやパスワード、クレカ情報などをクラウド上に保存できます。

IDやパスワードは自動入力のため、キー入力が必要なく、キーロガー対策になるでしょう。

アクセスしているサイトが本物かどうか診断する機能もあるため、偽サイトに情報を入力してしまう心配もありません。


アバスト

アバストではIDやパスワードをデバイス間で共有可能なため、PCだけでなくスマホでもログイン可能です。

プレミアムという有料オプションで機能を拡張すると、パスワード流出のチェックやスマホからのワンタッチログインなどができるようになります。

5. まとめ

パスワードが流出すると個人情報など重要な情報が流出してしまう危険性があります。

パスワード管理ツールであれば、高いセキュリティ性によって大事な情報を不正アクセスや第三者から守ることが可能です。

無料であっても安全性や機能性が高いものが多く、自分の安全のために利用を検討してみるといいでしょう。