テレワーク勤務と出社勤務の違いとそれぞれの良さは?ハイブリッドワークとは?どの働き方が1番いいのか徹底解説!

  • カテゴリ: その他情報
  • 公開日: 2023/9/18

多くの企業で導入されているテレワークは新しい就業スタイルとして注目を集めています。

テレワーク勤務はこれまでの出社勤務と何が違うのでしょうか。

この記事ではテレワーク勤務と出社勤務のメリット・デメリットについて、一体どっちがいいのか、さらに新たに注目されているハイブリッドワークとは何か、徹底解説いたします!

1. テレワーク勤務と出社勤務の違いは?どっちがいいの?


テレワーク勤務とはICT(情報通信技術)を活用し、場所や時間に制約を受けない勤労形態のことをいいます。

現在出社勤務をしていても、今後テレワーク勤務にシフトチェンジしたいと考えている方もいらっしゃるはずです。

テレワーク勤務と出社勤務にはどちらもメリットやデメリットが存在するため、そこを踏まえ、自分にあった働き方がどちらなのか判断する必要があります。

1-1. 時間の自由度が変わる

テレワーク勤務のメリットの1つは「出勤時間がなくなる」ことです。

例えば出社していた頃は片道30分、往復では1時間も通勤に使っていた時間が、テレワーク勤務になるとその時間全てが不要になります。


テレワーク勤務は通勤時間の節約によりできた時間を、仕事や休息時間、プライベートに充てることができます。

時間に余裕ができることはストレスの軽減にもなり、仕事への集中力も高まります。

1-2. コミュニケーションの場が変わる

テレワーク勤務になると、今までのように簡単に社内の人とコミュニケーションが取れなくなります。

出社勤務ではすぐ隣に誰かがいて、対面で会話をすることができますが、テレワークになるとチャットやビデオ通話などツールを使って会話をすることになります。

対面なら一度で済むような話も、テレワークでは何度もやりとりをして確認をすることもあるのです。

また文字だけでやりとりするメールやチャットは、誤解を生じたり伝わりづらいなどトラブルが起こりやすくなります。

情報共有がスムーズにできないと、仕事のパフォーマンスが落ちる原因にもなるため、テレワーク時は意識してコミュニケーションを増やす必要があります。

また今まで気軽に取れたコミュニケーションが減ることから、孤独を感じる人もでてきます。

1人で仕事をしたいと思う人にとっては、他人と距離が取れるテレワークは心地よいと感じるかもしれません。

しかしチームで作業をしたり、周りにいつも上司や同僚がいる環境が楽しいと感じる人にとっては、テレワーク勤務が苦痛になる可能性もあります。

1-3. 仕事の生産性について

テレワーク勤務のほうが仕事の生産性が上がると感じる方も多いです。

理由は自分の部屋で好きなものに囲まれ、1人で仕事をする環境が、職場より落ち着くため集中力が高まるからです。


しかしこれは自分自身でしっかり生活を管理できる人でないと、仕事の効率を上げることはできません。

安心する環境だからこそサボってしまったり、また仕事とプライベートのオン・オフが付かず働きすぎてしまい、仕事へのプレッシャーを1人で抱えて悩んでしまう人もでてきます。

テレワーク勤務で生産性を上げるためには、自己管理スキルを身につけ、自分でオン・オフをコントロールできるようにしなければなりません。


これは出社勤務でも同じことが言えますが、テレワークでは周りに見ている人がいない分、より一層、自身でしっかりスケジュールをたて仕事を進めていく必要があります。

1-4. 教育の受けやすさ

教育を受けたり指導する立場になったとき、テレワークでは文字や画面越しで教育を行うことになります。

出社勤務のように対面で直接教えてもらうのと、メールやテレビ電話のみで教えてもらうのとでは伝わりやすさが全く違います。

出社している時のように、隣で誰かにレクチャーをしてもらい、わからないことはすぐに対面で相談できる環境とは異なり、テレワークでは伝わりきらないことも多く、理解度が低くなる傾向があります。

特に経験の浅い時期は、近くに誰かいたほうが安心して仕事をすることができるはずです。

1-5. ワーク・ライフ・バランスの変化

ワーク・ライフ・バランスとは「仕事と生活との調和」のことです。

テレワーク勤務は出社していた時より時間に余裕ができるため、育児や介護、趣味、勉強など仕事以外の時間を持つことができます。

特に育児や介護をする必要のある就業者にとっては、子どもの送り迎えや自宅で介護をしながら仕事を続けられることは大きなメリットになります。


また、今まで家族の問題で退職を余儀なくされる場面でも、テレワーク勤務により働き続けるという選択肢が可能になります。

1-6. 運動不足になりやすい

テレワーク勤務は出勤時間がなくなるメリットがある一方で、外出することが減り運動不足になりやすいというデメリットも持ち合わせます。

テレワーク勤務をしていると一歩も外に出かけず、1日中デスクに座りっぱなしという方も多いのではないでしょうか。

運動不足は肥満になりやすいだけでなく、高血圧や糖尿病を発症するリスクも高まるため注意が必要です。

テレワーク勤務だからこそ、出社していた時より体を動かすことを意識する必要があります。

2. ハイブリッドワークとは?


ハイブリッドワークとは「働く人の状況や事情に合わせて、出社勤務とテレワークを組み合わせる新しいワークスタイル」のことです。

日によって働く場所を切り替えることができるため、例えば週5日のうち3日はテレワーク、残り2日は出社というような自由な働き方ができます。

ハイブリッドワークはテレワークの最大のデメリットであったコミュニケーション不足の解消にもなります。


チャットやオンライン会議でしかコミュニケーションを取れなかったテレワークでは相手の感情が読みづらく、スムーズなコミュニケーションを取ることが困難でした。

ハイブリッドワークになると例えば従業員同士で出社日を合わせることで、顔を合わせて話ができるため結束力も高まります。


テレワーク勤務と出社勤務のそれぞれのメリット部分をあわせもつハイブリッドワークは、新しいワークスタイルとして今後増えていく可能性があります。

3. テレワーク勤務or出社勤務。多いのはどっち?満足度は?


内閣府の発表によると、2019年には10.3%だったテレワーク実施率は2020年には32.2%まで高くなりました。

しかし2022年以降はテレワーク実施率が低下し、直近の2023年3月には30%と少しずつ減少傾向になっています。

また2022年の国土交通省の調査でも、テレワーク実施企業に勤務している人で、1週間に1日以上テレワーク勤務している割合は72.4%と、前年に比べ5%も下がっています。

さらに2023年5月には新型コロナウイルスの5類移行が決まったことにより、テレワーク勤務から出社勤務に戻す企業も増えつつあります。


しかしテレワーク向きの職種が多い企業にとっては、時間の有効化や大規模な自然災害時の対策のメリットからも、テレワーク有効性の認識は強く、今後も継続を考えている企業も多くあります。

総務省の調査によると実際にテレワーク勤務を経験していた人の満足度は高く、全体の6割以上が「継続したい」「どちらかといえば継続したい」と回答しています。

テレワーク勤務の継続意向は年代によって傾向が変わります。

20代から30代の年代の方にとっては、柔軟な働き方が可能なテレワーク勤務は満足度が高く、今後も継続を希望する声がとても多いです。



一方で40代からさらに年代が上がるにつれて、テレワーク勤務によるデメリットが目立ち、上司や部下に気軽に相談や会話ができない、共同作業ができる環境ではないと、テレワーク継続意向が低い傾向でした。


出典:国土交通省「テレワーク人口実態調査

出典:内閣府「新型コロナウイルス感染症の影響かにおける生活意識・行動の変化に関する調査

出典:総務省「情報通信白書

4. まとめ


テレワーク勤務も出社勤務も、どちらもメリット・デメリットがあります。

色々な働き方があることを理解した上で、自分の働きやすい環境とは何か、どっちがいいのかをよく考え、自分にとってプラスになる働きを選ぶ事が大切です。

近年は様々な働き方が可能になりました。自分らしい働き方ができるように、ぜひ参考にしてみてください。