テレワークで高まる郊外移住!都心と比較したメリットやデメリットを解説!

  • カテゴリ: メリット・デメリット
  • 公開日: 2022/7/11
テレワークが推し進められる昨今、自身の住まいに関しての意識が変わりつつあります。

テレワーク以前、通勤にかかる時間を削減するためにも、職場の近くに住居を構えるのが一般的でした。

しかし現在、多くのビジネスマンが都心を離れ、郊外でのテレワークに関心を寄せています。

この記事では郊外でのテレワークをテーマに、

・郊外に関心が高まっている理由

・郊外に移住するメリット・デメリット

・物件を選ぶ注意点



などについて解説します。

「これから移住をしてテレワークを行っていきたい」という人の参考になれば幸いです。

1. テレワークにより郊外への関心が高まっている


テレワークの推進や新型コロナの影響もあり、職場に出向かなくても仕事をできるスタイルが定着しました。

そのため、「わざわざ職場近くに居住する必要性があるのか」という疑問を持つビジネスマンも増えました。

こうした背景から、居住に都心ではなく郊外に関心を寄せている人が増加しているのです。

令和2年1月に行われた内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局の調査によると、東京都圏内に在住する20〜59歳の約半数が「地方暮らし」に関心を持っているという報告があります。

特に移住への意識が高まるほどその年齢層が低くなり、若者がより強い関心を持っていると言えるでしょう。

2. 郊外に移住するメリットとは


実際に郊外への関心を寄せる人が多いのは事実ですが、どういったところに魅力を感じているのでしょうか。

ここでは郊外に移住するメリットを3つ解説します。

・都心よりも広い家に住める

・自然に囲まれた生活ができる

・移住支援制度を利用できる

2-1. メリット① 都心よりも広い家に住める

郊外では住居にかかるコストが都心よりも低く、広い家が多く存在します。

広い家に住めればテレワーク用の個室も準備でき、仕事に集中できる環境を整えられます。

都心では物価の高さに頭を抱えながらも、狭い居住スペースでの仕事を余儀なくされている人も少なくありません。

「生活音が気になる」「自分の中でうまく切り替えができない」など、仕事環境と生活環境が混同してしまい、仕事が捗らないといったケースも。

間取りが広くなることで、仕事と生活の空間をきっちりと分断できます。

個室を用意して仕事ができれば、仕事と生活の線引きもまだしやすいのではないでしょうか。

2-2. メリット② 自然に囲まれた生活ができる

郊外では緑豊かな自然に囲まれた生活ができます。

少し街を離れることで、人の手が入っていない自然を感じられるのが魅力のひとつです。

例えばキャンプや釣り、トレッキングなどのアウトドアを近場で楽しめます。

都心は商業ビルやマンションなど高層の建物が多く、山や海、川などの自然を感じられる機会は少ないです。

自然を感じようにも、車や交通機関を利用して片道何時間もかかる場合もあり、自然を楽しむ前に疲れてしまいます。

また、人も密集しており、少なからずストレスを感じている人もいるでしょう。

郊外では人だけでなく自然と向き合うことも多くなるため、対人のストレスを溜め込まなくて済みます。

2-3. メリット③ 移住支援制度を利用できる

都心から郊外に移住するメリットのひとつに移住支援制度があります。

移住支援制度とは、都心に住む人が郊外や地方への移住や就職、起業などを支援するための制度です。

最大100万円、単身者は60万円が交付されます。

また、IT関連の企業に関しては最大300万円が交付されるなど、移住者にとって経済的に強い味方になる制度と言えるでしょう。

移住支援制度の対象となるのは、以下のような人です。

・東京圏内に在住し、働いている人

・支援制度を取り入れている条件不利な地域への移住者

・移住した後も、移住前の業務を継続する人



特に市町村の過疎化や高齢化に悩まされている地域では、若い力を必要とする背景もあり、それぞれの自治体ごとによる移住支援制度も進んでいます。

例えば山口県では、「やまぐちYY!ターンパスポート制度」の独自の制度を導入しています。

移住を考えている人に定住してもらえるよう、県の協賛企業と協力して移住者の経済的負担を減らすための制度です。

パスポートを持つ特典は、

・引っ越し代金の割引

・ローン金利の優遇

・車購入時のオプション

・賃貸住宅の契約金の割引



など、経済面での優遇をかなり受けられます。

こうした制度が移住先に整っているのであれば、利用しない手はありません。

移住先に制度が準備されているかをあらかじめ確認しておいた方がよいでしょう。

3. 郊外に移住するデメリットとは


郊外では、自然や働きやすさを重視した生活ができます。

しかしその反面、郊外での生活を不自由に感じるケースも。

郊外に移住する以下のデメリットもしっかり押さえておきましょう。

・車が必要になる可能性がある

・スーパーやデパートが遠くなる

・地域性に戸惑うことも

3-1. デメリット① 車が必須になる可能性がある

都心では交通インフラの整備が整っているため、車を利用しなくても職場へのアクセスが容易です。

しかし、郊外では交通インフラの整備が行き届いていないケースもあるため、移動手段として車が必要になる場合があります。

特に駅から離れた場所で居住を始めると、車は必須になるでしょう。

仮に職場へ出勤しないといけない場合、移動にも時間がかかり、これまでの生活と比べるとやりづらさを感じることも。

なるべく交通インフラを活用したいなら、郊外の中でも都市部に移住する、駅へのアクセスが容易な物件を探す必要があるでしょう。

3-2. デメリット② スーパーやデパートが遠くなる

都心では歩いて行ける距離にスーパーやデパートがあり、生活必需品の購入もスムーズに行えました。

しかし、郊外になると商業施設が少ないため、自宅から遠くなるということも考えられます。

物理的な距離が遠くなると、もちろん生活必需品の購入が不便です。

ちょっと買い物をするためにも、車を出さなくてはいけないといったケースも。

商業施設の近辺に移住できれば、買い物にわずらわしさを感じることなく済みます。

3-3. デメリット③ 地域性に戸惑うことも

その土地ならではの地域性があるため、周囲との人間関係にも注意です。

郊外になると都心と比べて近隣住民との関係が密になります。

地域でのイベントへの参加やご近所付き合いなど、都心では気にすることもなかった他者との距離感を図る必要も出てくるでしょう。

可能であれば、事前に移住先での生活を体験してみるのがベストです。

体験していく中で、地域性や周辺の雰囲気などを確認していきます。

郊外では移住体験を開催しているケースも少なくないため、移住を検討しているなら積極的に活用しましょう。

4. 物件を選ぶ際に注意すること


上記で解説した通り、商業施設の有無や地域性などの観点からも、移住先の物件選びが大切になってきます。

では、仕事という観点で考えるとどうでしょうか。

ここでは移住先でテレワークを行う上での、物件選びの注意点を解説します。

具体的には以下の通りです。

・ネット環境が整っているかを確認

・仕事部屋は必ず確保しよう

4-1. ネット環境が整っているかを確認

移住する土地のネット環境が整っているかを必ず確認しましょう。

郊外ではWi-Fiが基地局も少なくなるため、場所によっては電波が届かないという可能性も。

ビデオ会議やファイルのやりとりなどがスムーズに行えず、仕事の生産性や効率を大幅に低下させてしまう原因になります。

テレワークでは膨大な量のデータをやりとりします。

通信が不安定になりがちなWi-Fiより、光回線の契約を行うことでネット回線に支障なく仕事を進められるでしょう。

4-2. 仕事部屋は必ず確保しよう

ある程度家の広さが確保できる郊外での物件では、仕事部屋を確保しておくことが大切です。

仕事部屋を設けることで、家族を気にせず仕事に集中できる、仕事のON・OFFの切り替えができます。

広めのデスクやWeb会議に適した大きめのモニターなど、作業環境を整えやすいと言えます。

しかし、賃貸の場合は居住スペースが狭い部屋もあるため、仕事部屋を確保できるような間取り選びを行いましょう。

5. まとめ

テレワークを郊外へ移住して行うメリット・デメリットについて解説しました。

在宅での勤務が半数以上を占めているテレワークでは、集中できる環境や作業スペースの広さを重要視したいところです。

都心では間取りの不十分さ、物価の高さなど、仕事以外にも頭を抱えたくなるような問題も多々あります。

しかし、十分な間取りや自然に囲まれた郊外では、こうした問題に悩まされる可能性はかなり低いと言えます。

都心の喧騒を離れて、落ち着ける場所でテレワークを検討してみるのもよいのではないでしょうか。