
テレワーク環境が羨ましい?在宅ワークのメリット・デメリットを紹介
- カテゴリ: メリット・デメリット
- 公開日: 2023/8/21
テレワークの普及率増加とともに、羨ましいという理由で転職を考える人が増えているようです。
しかし、メリットばかりとは言えない一面もあります。
テレワークを理由に転職するのなら、メリットばかりではなく、デメリットにも注目したほうがよいでしょう。
ここでは、テレワーク環境について紹介します。
羨ましがられる理由やメリット・デメリット、向いている人についても解説するので参考にしてください。
目次
1. テレワークが羨ましがられる理由3選
テレワークを羨ましいと感じる人には、理由があります。
その主な理由は下記の3つです。
・通勤しなくていい
・好きな場所で仕事ができる
・上司に監視されない
それぞれの理由について解説するので、参考にしてください。
1-1. 通勤しなくていい
テレワークを羨ましいと感じる理由の中でも、上位に位置しているのが通勤しなくていい点です。
自宅から会社まで遠い人は、特にテレワークを羨ましいと感じる傾向にあります。
その理由は、満員電車です。
毎日満員電車に乗って出勤すると、それだけで体力を消耗します。
会社に到着する頃には疲れ切っていることもあるでしょう。
疲弊しきった身体に鞭打って仕事をしなければならない環境は、想像しただけでも疲れてしまいます。
テレワークなら、会社に行く必要はありません。
満員電車で体力を消耗することがないので、疲労を溜めずに仕事が開始できます。
1-2. 好きな場所で仕事ができる
好きな場所で仕事ができるから、テレワークが羨ましいと思う人もいるようです。
毎日会社で仕事をしていると、たまには違った環境で仕事がしたいと思うこともあるでしょう。
しかし、従来の勤務体制では社内以外の場所での作業は禁止されています。
会社によっては、自席のみでの作業しか認めていないところもあるくらいです。
このような環境に窮屈さを感じる人もいます。
たまには職場環境を変えてリフレッシュしながら仕事がしたい、と思うこともあるでしょう。
テレワークなら、好きな場所での作業が可能です。
例えば、昨日は自宅で仕事をしていたから今日は近所のカフェで仕事をしようということもできます。
日によって仕事をする場所を変えることでリフレッシュになり、仕事の効率が進むこともあるのです。
1-3. 上司に監視されない
テレワークなら、上司に監視されないので羨ましいと思う人もいます。
社内に常に上司がいる場合は、その環境に息苦しさを感じるからです。
上司に監視されない環境を望んでいる人は、決してさぼりたいと思っているわけではありません。
「仕事中、上司に見られている」という環境に窮屈さを感じているのです。
テレワークなら、上司の視線を感じることはありません。
Webカメラなどを活用した監視体制が強いられることもありますが、同じ空間にいるよりはリラックスできるでしょう。
上司から離れた位置にいるというだけで緊張の糸がほぐれ、仕事の効率がアップすることもあります。
2. テレワークのメリット3選
恨ましいと感じる人が一定数存在するテレワーク環境ですが、その理由はメリットと感じる点があるからでしょう。
主なメリットは下記の3つです。
・ストレスがない
・好みの仕事環境が作れる
・プライベートの確保が容易になる
それぞれのメリットについて解説するので、参考にしてください。
2-1. ストレスがない
テレワークのメリットの代表といえるのが、ストレスがない点です。
ここでのストレスとは「通勤」「上司の監視」などが当てはまります。
テレワークは主に自宅ですることが多いため、会社へ通勤する必要はありません。
満員電車に乗って会社に行く必要がないのです。
大混雑する電車に乗る必要がない点に、多くの会社勤めの人たちはメリットを感じるでしょう。
また、上司と同じ空間で仕事をする必要はありません。
会社によってはWebカメラなどを活用したさぼり対策が講じられていることがあります。
しかし、仕事をしている場所に上司がいるわけではないので、ストレスが緩和されると感じる人は多いようです。
2-2. 好みの仕事環境が作れる
好みの仕事環境が作れるという点も、テレワークが羨ましいと感じる理由の一つといえます。
例えば、音楽を聴きながら仕事がしたいと思ったとしましょう。
会社では、このようなことはできません。ほかの従業員もいますし、不謹慎だと感じる人も多いからです。
しかし、テレワークなら音楽を聴きながら仕事ができます。
好きな音楽をBGMとしてかけた方が仕事の効率が上がるという人にとっては、メリットといえるでしょう。
また、アロマオイルを焚きながら仕事をすることも可能です。
香りにはリラックス効果があるため、好きな香りを楽しみながら仕事をすることで効率がアップする人もいます。
2-3. プライベートの確保が容易になる
プライベートを確保したい人は、テレワークが羨ましいと思うでしょう。
従来の会社通勤型では、会社にいる間は仕事をしなければいけません。
仕事が提示で終わればよいですが、そうではなかった場合は残業を余儀なくされます。
どうしても外せないプライベートな用事があった場合、仕事が優先になりがちなのでプライベートは諦めざるを得なくなるでしょう。
テレワークなら、プライベートの確保が比較的容易です。
仮に従来の勤務時間内に仕事が終わらなかったとしても、プライベートの用事を片付けてから仕事を再開させることは簡単にできます。
会社の勤務時間に縛られないという点で羨ましいと思う人もいるのです。
3. テレワークのデメリット5選
テレワークにあるのはメリットばかりではありません。
デメリットもあるので、テレワークを理由に転職を考えている場合は知っておいたほうがよいでしょう。
主なデメリットは下記の5つです。
・オン・オフの切り替えが難しい
・指示を仰ぎにくい
・集中力が続かない
・運動不足になる
・社内事情が分からなくなる
それぞれのデメリットについて後述で解説するので参考にしてください。
3-1. オン・オフの切り替えが難しい
テレワークをすると、オン・オフの切り替えが難しくなります。
その理由は、すべての時間を自分で決めなくてはいけないからです。
従来の会社通勤型の場合、仕事をする時間と休憩時間は比較的分けられています。
中には、休憩時間を早々に切り上げて仕事をする人もいるでしょう。
しかし、多くの会社では勤務時間が明確に決められています。
会社によっては、昼食休憩の間は社内の電気がオフになるという対策が取られているくらいです。
しかし、テレワークでは仕事の時間と休憩時間を自分で決めなくてはいけません。
キリのよいところまで片付けてからというやり方で仕事をしていると、休憩時間なしで何時間も仕事をしているという状況が起こりがちです。
また、夜中遅くまで仕事をするということもあるでしょう。
残業時間が増えてしまうのも、デメリットとしてあげられます。
3-2. 指示を仰ぎにくくなる
仕事の指示が仰ぎにくくなるのもデメリットです。
会社にいれば上司や先輩がそばにいるので、すぐに確認することが可能です。
こまめに確認しながら作業を進められるので、大きなミスも回避できるでしょう。
しかし、テレワークでは指示を仰ぐ人がそばにいません。
ビジネスツールやメールで指示を仰ぐことは可能ですが、すぐに返事が返ってくるとは限らないので作業が中断してしまいます。
また、そばにいないことで細かな指示を仰ぐことが困難になり、自分の判断で仕事を進めてしまうということが起こりがちです。
確認不足によるミスも起こりやすくなるでしょう。
3-3. 集中力が続かない
集中力が続かない点も、テレワークが抱えるデメリットです。
会社は仕事環境が整っています。
テレビや本などはありません。
仕事とは関係ない訪問者もいないでしょう。
仮にあったとしても、別の担当者が対応してくれます。
長時間仕事に集中することが可能な環境です。
しかしテレワークの場合は、誘惑が多いので長時間集中力を保つことが難しいでしょう。
予想外の訪問者への対応を余儀なくされる場合もあり、そこで集中力が途切れてしまいます。
3-4. 運動不足になる
テレワークで運動不足になる人は多くいます。
自宅で仕事をする場合、行動範囲が限られてしまうからです。
従来の会社通勤型では、自宅から会社まで移動するので運動の代わりになります。
仮にデスクワークであったとしても、通勤時は歩いたり階段を使用したりしているので、運動をしていることになるのです。
一方、テレワークの場合は自宅で仕事をしていることが多いでしょう。
買い物で外出することはあるかもしれません。
しかし、通勤時間と比べると移動時間はわずかです。
これでは運動の代わりになりません。
運動不足が原因で体調不良になる人もいるので、デメリットといえるでしょう。
3-5. 社内事情がわからなくなる
テレワークをすると、社内事情がわからなくなります。
コミュニケーションが不足するからです。
会社で仕事をすれば、ほかの社員や従業員と会話を交わすことがあります。
雑談することもあるでしょう。雑談の中で、社内の事情を垣間見ることが可能です。
テレワークの場合は、ほかの社員や従業員と雑談する機会はほとんどありません。
よほど仲の良い社員や従業員でない限り、テレワーク中に雑談することはないでしょう。
会社にいれば、ほかの従業員や社員同士の会話から社内事情を漏れ聞くこともあります。
テレワークの場合はそのような機会がないので、社内事情がわからなくなるのです。
ほかの人は知っていて自分だけが知らない、ということも起こりえます。
疎外感や孤独を感じるかもしれません。
4. テレワークに向いている人の特徴3選
誰もがテレワークに向いているわけではありません。
テレワークが羨ましいという理由で転職した場合、向いていなかったら後悔することになるでしょう。
テレワークが向いている人の主な特徴は下記の3つです。
・自己管理能力が高い
・自立して仕事ができる
・一人が好き
これらの特徴について後述で解説します。
テレワークを理由に転職を考えている人は、参考にしてください。
4-1. 自己管理能力が高い
テレワークに向いている人は、自己管理能力が高いという特徴があります。
仕事のオンとオフの切り替えが苦手な人や集中力が続かない人は、自己管理能力が高くないからです。
自己管理能力が高い人は、オンとオフの切り替えが明確です。
仕事の時間と決めたら、どんなことがあっても仕事に集中します。
予想外の訪問者が来ても、対応しないくらいの徹底ぶりです。
仕事の時間は仕事しかしないので、夜中遅くまで仕事をするということもありません。
また、自己管理能力には体調管理も含まれます。
仕事のパフォーマンスを上げるために、運動する時間を決めているのです。
いつも万全の体調で仕事をしているので、長時間集中力が保てるのでしょう。
4-2. 自立して仕事ができる
テレワークに向いている人は、自立して仕事ができる人でもあります。
誰かの指示を仰がなくても、一番良い方法を考え出して実行できる人です。
仕事で何を求められているのか、正確に読み取ることが得意です。
そのため、一番良い方法を選択できるのです。
指示を仰がなくても仕事ができるので、スムーズに進みます。
指示待ちで仕事が中断することはありません。
また、自立して仕事ができる人は、報連相もできる人です。
求められていることが正確に把握できるので、何をどのように処理したのかを理由も含めて報告できます。
仕事でのミスも回避できる人といえます。
4-3. 一人が好き
一人が好きという点も、テレワークに向いている人の特徴です。
テレワークは孤独な作業が多いからです。
ほかの社員や従業員とのコミュニケーションはほとんどないでしょう。
それぞれが好きな場所で、時間を決めて仕事をしています。
オフの時間が同じとは限らないので、仕事の合間に雑談をするという機会はほぼありません。
前述で解説したように、コミュニケーション不足から社内事情に疎くなる可能性もあります。
疎外感や孤独感を感じていては、テレワークはできません。
社内事情を知らなくても平気と思える人のほうが、テレワークに向いているといえます。
5. テレワークはいいことばかりではない
テレワークはストレス軽減やプライベートの確保という点ではメリットがある働き方です。
しかし、その一方でコミュニケーション不足や集中力の維持が難しいなど、デメリットの多い働き方でもあります。
テレワークは誰でも向いている働き方ではありません。
羨ましいからといって転職を考えるのは早すぎるといえるでしょう。
デメリットを理解し、テレワークに向いているかどうかを考えて行動することをおすすめします。