多発しているリモートワークによる情報漏洩!そのリスクと効果的な対策方法について!

  • カテゴリ: セキュリティ対策
  • 公開日: 2022/1/31
テレワークが急激に普及したことによって、多くの企業ではオンライン化を余儀なくされています。

今までオンライン環境に慣れていなかった社会人の方も対応に追われ、現時点でも不備やトラブルなどが多く発生している状況です。

また、慣れないテレワークにより情報漏洩などのセキュリティ事故も多発しています。

そこで今回は、リモートワークで起きる情報漏洩のリスクやその対策方法について詳しく紹介します。

1. リモートワーク・在宅勤務による情報漏洩のリスクについて


リモートワーク行うことで発生してしまうリスクがある情報漏洩は、どのような対策が必要なのでしょうか?

大丈夫だと思っていても。自分が知らない間に情報漏洩が起きてしまう場合もあるので、安心できません。

最初は、リモートワークで注意しなければいけない状況について3つ紹介します。

1-1. 従業員が私物PCを使う際のリスク

会社で支給されているパソコンは、主にセキュリティ対策が施されており、ウイルスの侵入や外部から不正アクセスを未然に防ぐことができます。

しかし、リモートワークで使う従業員の私物のパソコンには、それらセキュリティ対策が施されていない場合が多いです。

ウイルスが侵入しているパソコンや外部から不正アクセスを許してしまったパソコンで、気付かずに会社内のサイトにアクセスしてしまうと、会社内の情報を外部にばら撒いてしまうリスクがとても高くなります。

そのため、私物のパソコンを使って仕事をする場合は、未然にしっかりとウイルス対策ができてきるか、などを確認しておきましょう。

1-2. カフェ・コワーキングスペースで作業をする際のリスク

気分転換や休憩などの目的で、カフェなどのコワーキングスペースを利用し、て仕事をするかはとても多いです。

しかし、そういった場所にも情報漏洩のリスクが潜んでいることが多く、実際にハッキングやウイルスの侵入などの被害が多く発生しています。

また、コワーキングスペースで共有されているWi-Fiは、必ずしも店が提供しているとは限りらず、誰が使っているのかわかりません。

さらに、咳をはずした時や近くの席にいるお客さんが画面を覗き込み、情報やID、パスワードを盗み取ることも十分に考えられます。

そのため、Wi-Fiを誤って接続したり、安易に席を離れてしまうと、そこからパソコンにハッキングされしまう場合もあるので十分に注意しましょう。

1-3. オンライン会議中の情報漏洩リスク

リモートワーク中は、社内の関係者やクライアントと会議や打ち合わせを行うためにZoomやSkypeなどを使っている方がとても多いです。

自宅にいる状態でも円滑にお互いの顔を伺いながらコミュニケーションが取れるので、とても便利なツールです。

しかし、オンライン会議中に不正アクセスがあり、社内情報が流出してしまうトラブルは相次いでいます。

パソコンが盗聴・盗撮されている場合、室内や会社内の様子や画面に映る大切な書類や個人情報が不正利用されてしまうリスクもあります。

一見、安全に見えるオンライン会議でも、パスワードの設定やアクセス制限をかけなければ、誰でも簡単に参加できてしまう場合もあるので、十分に注意が必要です。

2. 情報漏洩を防ぐために、経営者がやるべきこと


情報漏洩を未然に防ぐためには、経営者がしっかりと従業員のワークスタイルを管理したり、事前に起き得るリスクを把握する必要があります。

続いては、情報漏洩を防ぐために経営者がやるべきことについて3つ紹介します。

2-1. セキュリティに関するルールを策定する

経営者が最初にやるべきことはセキュリティに関するルールを策定することです。

経営者1人がしっかりと注意していても、従業員の小さな手違いや不注意で簡単に情報漏洩が起きてしまう場合があります。

そのため、私物のパソコンを使って仕事をする場合や社内にアクセスする場合の細かいセキュリティルールを決めて、従業員全員に厳守されることが大切です。

また、全員が忘れずにしっかり注意できるように、マニュアルの作成や定期的な研修を行うことも大切です。

2-2. 従業員と「秘密保持契約」を結ぶ

社内全体のルールだけではなく、会社と従業員1人1人に対しても、「秘密保持契約」を結び、情報漏洩を徹底的に防ぐことで、セキュリティ対策を強化できます。

誓約書や同意書の提出や簡単なやり取りでもしっかり本人確認を行うなど、厳しく対策して小さなミスによる情報漏洩のリスクを最小限に抑えましょう。

また、従業員1人1人もセキュリティに関する意識が高まるので、とても効果的な対策です。

3. クラウドサービスでのセキュリティ対策

情報漏洩を防ぐためには、従業員の意識や注意だけでなく、クラウド上でのセキュリティ対策も必要になります。

続いては、クラウドサービスでのセキュリティ対策について3つ紹介します。

3-1. 通信データの暗号化

リモートワークでは、パソコンやスマートフォン、USBなどのデジタルデバイスを外部に持ち出していることが多いので、盗難や紛失などのリスクも考えられます。

また、席をはずしている間に勝手にアクセスされてしまうリスクもあるので、端末やオンライン上で取り扱っているデータ1つ1つにしっかりとパスワードを設定するなどして暗号化することが大切です。

万が一、端末が盗難されてしまった場合でも、通信データを暗号化していれば、不正アクセスされることはありません。

さらに、別の端末からアクセスしてパスワードを強化してり、データを移動させることができるので、そういった状況でも情報漏洩を防ぐことができます。

3-2. ワンタイムパスワードの導入

ワンタイムパスワードとは、1度きりのパスワードや本人確認が撮れた場合のみに使用できるパスワードのことです。

この機能を導入すると、万が一パスワードが流出してしまった場合でも、本人確認や登録されているIDやアドレスを入力しなければ、アクセスできないようにすることができます。

また、ワンタイムパスワードは1度しか使うことができず、毎回変更されるようになっているので、流出しても不正アクセスには繋がることはありません。

3-3. 厳格なアクセス制御

社内のサイトやアカウントなどに外部からアクセスする場合に、アクセス制限を付けることで、誰でも簡単にアクセスできない状態することができます。

アクセスする場合は、従業員でもユーザー名やID、パスワードなどを入力を求めたり、承認制で管理者の許可がなければアクセスできないなどの、厳格なアクセス制限を行い対策します。

これらのアクセス制限を行えば、従業員がミスをしてしまった場合でも、外部から不正アクセスをしっかり防ぐことができます。

4. まとめ


以上がリモートワークによる情報漏洩のリスクと、その効果的なセキュリティ対策方法でした。

不正アクセスやハッキングによる情報漏洩は、しっかり注意していても気付かないうちに発生してしまう場合は多いです。

そのため、従業員や経営者1人1人の意識だけではなく、社内全体が一丸となってセキュリティ対策を徹底することが大切です。

また、一度流出してしまった情報は取り戻すことがほとんどできないので、今オンライン上で仕事を行っている方は、十分に注意しましょう。