テレワーク導入したらのあるある…モチベーションをどう上げるか

  • カテゴリ: 悩み・問題点
  • 公開日: 2022/1/3
  • 更新日: 2021/12/23
令和2年初めからのコロナウイルス対策としてテレワークが推奨され、そろそろ1年近くが経過しようとしています。

国としては7割の労働者のテレワークを目指しているものの、パーソル総合研究所の調査によれば、R2年11月時点では24.7%であり、緊急事態宣言が出されたR2年4月でも27.9%でした。

これまで当たり前のように職場に行き、人と会って仕事をした日々がガラリと変わり、やはり制限が多く課せられた中での大きな変更は戸惑いが残りますよね。

そして人に会わずに仕事をすることで起きるもやもやした問題もあるかと思います。

1. モチベーションはなぜ下がる?理由から考えてみる!

テレワークでモチベーションが下がる理由とは何でしょうか。


根本に戻り、「モチベーションとはそもそも何か」から考えてみようと思います。

モチベーションとは、日本語なら「やる気」、「意欲」と意味があります。

「モチベーションがある状態」は「行動を起こす契機となる刺激や意欲」がある状態です。

それがない状態であれば、「やる気はなく、やってもよい刺激もない。

自分のやることにやりがいもないため、その悪循環でまたやる気がなくなってしまう」ということになりますよね。

そう考えると、ある状態にもない状態にも共通する「刺激」は非常にモチベーション維持に大きく関わっています。

当然その「刺激」は職場で会社の人だと関わりの中から得られたものが多く、テレワークにより人と会う機会が激減すれば、モチベーションが下がりやすいのも当然です。

闇雲にやる気を失くした個人を責めれば、更に悪循環は続くだけで無意味ですよね。

それであれば「人間心理としてのそれを認めた上で、企業もテレワークをする本人もモチベーションを上げる方法を見出す」ことが、テレワークを長く続けるために重要だと考えらえます。

2. モチベーションは上げられる!不安解消でモチベーションUP!


2-1. 社員のモチベーション維持にあたり、企業ができることはシンプルに2つ!

まず1つ目は、企業は、社員がテレワークをはじめる為に準備を万全にすることです。

場合によっては、PCを貸与し、ネット環境を整える必要があります。

ネット関連の費用も、経費として企業側が負担する場合もあるようです。

次に大切なのは、テレワーク中でも定期的にコミュニケーションを取ることが大事であると考えられます。

管理職側であれば、誰しも「部下はちゃんと仕事しているだろうか?」という不安がよぎったことはありませんか?

これは在宅ワークなどではなくても「自分の不在時にサボっているんじゃないだろうか?」と心配になるのと同じです。

これに関しては、実は部下としても同様で「サボってると思われたらどうしよう」という不安があります。

そのため、zoomやSkypeなどを使用し、毎朝の挨拶やオンラインでのミーティングを重ねることで、企業側が社員を見守ることができ、その際に様々な相談をしあえることがモチベーションUPに繋がります。

カメラ通話では、健康面や心理的な変化に気づくきっかけとなり、また社員に労いの言葉をかけることで信頼関係が育まれ、お互いにやりやすい環境作りが出来るはずです。

2-2. テレワークを行うに当たり、個人がモチベーションUPの為にできることは何か?

テレワークにはそもそも向いている人、向いていない人がいます。

まずそれを理解しましょう。

「1人静かな環境でこつこつと作業するほうが集中できる」という人は、テレワークに向いています。

しかし「コミュニケーションを大切にしたい」「周囲の社員と和気あいあいと仕事をするほうが気分が明るくなり、やりがいがある」と感じる人は、テレワークでは寂しいと感じてしまいやすいですよね。

自身の特性を理解し、負担やストレスを自覚する中で解消のために行動するようにしましょう。

3. テレワークの環境整備!個人がやるべきことは3つ!


3-1. 自分自身の「準備」

仕事を自宅で行うに当たって、自分自身が準備をする必要があります。

テレワークは「在宅」とは言っても「仕事」です。

いつも過ごしている家では、部屋が多少散らかっていたり、床に洋服が落ちていたり、家族のものが目に入る場所に置いてあったりしますよね。

ですが、その環境下で「仕事」に集中することはできますか?

仕事中であっても、つい片付けたくなったり、気になってしまうかもしれません。

ご自身が困らないためにも、勤務開始前にきちんと片付けて準備をすることが大切です。

3-2. 「環境」

自宅のなかに仕事をするためのスペースを設けることも大切です。

仕事専用の個室があれば非常に良いですが、それが困難な方もいますよね。

そんな方は、例えば部屋の一角を仕事スペースとして決め、パーテーションなどで仕切ることで仕事に集中しやすくなるなど、工夫してみましょう。

また仕事環境で今最も大切なのは、PCなどネット環境の充実です。

テレワークは、現状「充実したネット環境」がなければ成立しない働き方であり、自宅のネット環境が職場と比べてあまりに通信速度が遅くなれば、ストレスとなりモチベーションにも影響します。

職場と同スピードとまでは行かなくても「不便のないレベルで使えるネット環境」を整えることが大事です。

3-3. 家族の「理解」

ひとり暮らしであれば当然気にする必要がないことですが、同居の家族がいればその中で仕事をするには理解を得られないと難しいですよね。

家族からすれば、家にいれば家族の一員ですが、社員本人は場所は違えど働く1人の社員です。

時間で区切り、仕事中は出来る限り家族接触を避けるなどすると、仕事はやりやすくなると考えられます。

4. デメリットばかりではない!実はメリットたくさんのテレワーク


これまで会社へ直接通う勤務状態から、急に在宅での勤務を要請された人が多いテレワーク。

様々な戸惑いやストレスを生んだが、デメリットばかりでなく、メリットも非常に多いと言われています。

ここで「テレワークにしてよかった!」という意見をご紹介します。

4-1. 「ウイルス感染対策」

まず最も多いのは、言うまでもなく新型コロナ感染対策となったことですよね。

これは、「感染したデメリット側」から見たほうが分かりやすいです。

感染者が出た場合、その社員と接触した社員を特定、保健所の指導により、自宅待機などを命じる必要があります。

社員としても「自分が感染して周りに迷惑をかけたらどうしよう」という不安の声が非常に多いです。

しかしテレワークであれば、社員同士の直接的な接触が激減するため、このような不安は多少解消されます。

他にも新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザやその他の風邪やウイルス感染対策にも繋がるため、「具合が悪くなっても、会社の人に迷惑かけずに済んだ」「仕事に大きく影響が出なくてよかった」という意見が最も多かったです。

4-2. 「働きやすさの確保」

かねてより、特に女性社員の育児や介護での退職が社会問題となっていました。

ですが、テレワークの普及により、決まった時間に出社する必要がなくなり、社員のプライベート時間にゆとりを作りやすくなっています。

「出社しての勤務時間のほかに、通勤にかかる時間、その準備のための時間が節約できた」という意見も多く、メリットは非常に大きいのではないでしょうか。

またテレワークのため、勤務時間をこれまでとは変更する企業も増えました。

自分の生活上やるべきことと仕事とのバランスがとれることで、家庭の事情による退職の問題が解決した方も多いと考えられます。

4-3. 「様々なストレスからの解放」

最後に、満員電車や人間関係の「ストレスから開放された」という意見も多数見られます。

実際、テレワーク導入開始後の令和2年4月は、例年より自殺者が15%減っています。

これは学校の休校期間とも重なるため、児童の自殺数も含まれたと思いますが、人との接触を避けることでの「人間関係のトラブルから開放」は、社員のメンタルを守る上で非常に意義があったと考えられます。

5. テレワークは可能性大!メリットに目を向けて新しい働き方を歓迎しよう!


令和2年から突如として始まった企業へのテレワーク要請。

調べてみれば、非常にさまざまな可能性を持った新しい働き方だということがお分かりいただけたのではないでしょうか。

現在、世間を取り巻く働き方についての問題は様々あります。

「パワハラ」「セクハラ」「過重労働」「育児・介護離職」など、問題を見直すためにも、テレワークは非常に有効であると考えられます。

新しい働き方への戸惑いは誰しもあるが、メリットに目を向けてやりがいを持って働くことで、働く人のモチベーションUPを促していきましょう。