
PC監視ツール11選|国産・機能・無料に分けて紹介
- カテゴリ: セキュリティ対策
- 公開日: 2024/3/11
テレワークを積極的に導入している会社では、PC監視ツールが欠かせません。
社員の勤務状況などを実際に確認することは難しく、ツールに頼らざるを得ないからです。
こまめに進捗状況を報告してもらう方法もありますが、仕事の効率が落ちるなどのデメリットから難しいこともあるでしょう。
この記事ではPC監視ツールを紹介します。
国産・機能・無料に分類して解説するので、参考にしてください。
1. 国産ツール3選
インターネットで調べると、さまざまなPC監視ツールが検索でヒットするでしょう。
しかし海外製のものが多く、なかには日本語に対応していないものもあります。
仮に日本語に対応していても、サポートの面で不安があるという人もいるかもしれません。
そのような人向けに、国産ツールを3つ紹介します。
国産ツールならマニュアルは日本語であり、サポートも日本人が対応するので不安は軽減されるでしょう。
・LogStare Collector
・mobiconnect
・MCore
上記3つの国産監視ツールを解説します。
国産が良いという人は参考にしてください。
1-1. LogStare Collector
https://www.logstare.com/logstarecollector/
LogStare Collector(ログステアコレクター)は、純国産のPC監視ツールです。
マニュアルや得られる情報は日本語であり、サポートも日本時間で対応してもらえます。
システム・ジョブ管理が可能であり、アプリケーション・ファイルへのアクセス・操作ログなどの収集も可能です。
収集されたログはCSV形式でダウンロードしてExcelなどで検証ができます。
なお、監視対象が10台までなら無償プランの選択が可能です。
また必要な機能だけを選択・購入してから追加で拡張もできるので、低コスト運用がしたい場合も便利でしょう。
1-2. mobiconnect
https://www.mobi-connect.net/
mobiconnect(モビコネクト)は純国産のMDM(モバイルデバイス管理)のソフトウェアです。
対象はスマートフォン・タブレット・ノートパソコンといったモバイル用途に設計された端末に利用できます。
遠隔設定・位置情報の取得なども可能となっており、カフェなどでテレワークをしている人の場所も把握できる点は便利といえるでしょう。
不適切なWebサイトへのアクセスを防ぐオプション機能なども充実しており、必要なシーンに合わせて追加で拡張が可能です。
導入時は必要最小限の機能から使用を開始し、随時サポートを受けながらの追加をおすすめします。
なお30日間の無料トライアルを実施中なので、利便性などを確かめてみてください。
1-3. MCore
https://www.sei-info.co.jp/mcore/
住友電工情報システム株式会社が提供する国産のPC監視ツールです。
ソフトウェアの不正使用・情報漏洩などの防止が可能で、PC操作ログの管理・禁止ソフト起動制限起動なども機能に含まれています。
MCoreはコンプライアンス遵守の機能も充実しており、ルール通りにPCが使用されていない場合は自動的にネットワークから隔離してくれるので便利です。
管理画面はシンプルな作りになっており、ツール操作があまり得意ではない利用者にとっても親切なデザインといえるでしょう。
2. 操作画面録画機能付き3選
テレワーク中はどのような作業を行っているのか直接監視ができません。
そのため勤務中に、仕事とは関係ないWebサイトの閲覧やアプリケーションの使用などが行われる可能性もあります。
そのような場合に役立つのが操作画面録画機能付きのPC監視ツールです。
・Password Manager Pro
・AssetViewシリーズ
・iDoperation SC
ここでは上記3つのツールについて紹介するので、参考にしてください。
2-1. Password Manager Pro
https://www.manageengine.jp/products/Password_Manager_Pro/
Password Manager Proは本社をアメリカに置くZoho Corporationの日本法人ゾーホージャパン株式会社が提供するPC監視ツールです。
ITリソースへリモートで接続しているユーザーの画面をリアルタイムで監視できます。業務中に不正使用が認められた場合はリモートで強制終了させられるため、不正行為の防止にも一役買ってくれるでしょう。
セッション監視はチャット機能との併用も可能です。
直接指示を出せるため、何らかのトラブルが起こった際にも使用できます。
なお、30日間の無料トライアルを展開中です。
フル機能・サポート付きで使用可能なので、導入前に性能・利便性などを確かめてみてください。
2-2. AssetView
https://www.hammock.jp/assetview/
株式会社ハンモックが提供するIT運用管理システムです。
オンプレミスとクラウド版の2種類が提供されています。
オンプレミスはパッケージとオーダーメイドの2パターンからの選択が可能です。
さらにパッケージ版はスタンダードとセキュリティの2種類あるので、好きなほうを選択すると良いでしょう。
必要最小限の機能に抑えたい場合は、オーダーメイドがおすすめです。
主な機能として以下のようなものがあげられます。
・PC更新管理
・PC操作ログ管理
・メール監視・分析
・画面操作録画
・不正PC遮断
これらは一部ですが、このほかにもさまざまな機能が搭載されており、充実しているさまざまなPC管理ツールのなかでも充実しているといえるでしょう。
専門知識不要ですぐに使用を始めたいという人には、クラウド版をおすすめします。
2-3. iDoperation SC
https://www.ntt-tx.co.jp/products/idoperationsc/
NTTグループに属するNTTテクノクロスの画面操作録画ソフトウェアです。
勤務時間中の画面操作が動画で保存されるため、不正利用などの把握ができます。
機能は録画だけではありません。利用者に記録を通知しないステルスモードにも対応しています。
テレワーク中の社員のなかには「監視されている」と感じるだけで、仕事の効率が落ちる人もいるかもしれません。
ステルスモードにすることで監視されていることに気づかずに済むため、ストレスなどのリスクは軽減されるでしょう。
なお、iDoperation SCにはクラウド版もあり、こちらは契約するだけで導入の面倒な作業などは必要ありません。
サーバもNTTテクノクロスのものを使用するため、用意しなくて良いという点で利便性が高いといえます。
全機能が無料で試せる2か月の無料トライアルも実施中です。
購入・契約する前に動作確認などをしてみてください。
3. 無料版2選
PC監視ツールというものがあることは知っているけれど、具体的な機能などについてはわからない人もいるかもしれません。
その場合、実際にツールを購入して導入することには抵抗があるでしょう。
監視ツールそのものの利便性などを確かめたいという場合には、無料版を利用してみてはいかがでしょうか。
・CurrPorts
・PRTG Network Monitor
さまざまな無料版のPC監視ツールがありますが、そのなかでも日本で比較的多く導入・使用されている上記3つを紹介します。
機能なども含めて解説するので、参考にしてください。
3-1. CurrPorts
https://www.nirsoft.net/utils/cports.html
https://www.gigafree.net/security/network/currports.html
CurrPortsは通信中のアプリケーションをリストでリアルタイムに表示するソフトです。
どのユーザーがどのファイル・アプリケーションに接続しているかなどが一覧表で表示されます。
通信ログの取得・シャットアウト機能も搭載されており、ファイアウォールのような役目も果たしてくれるでしょう。
ソフトは英語表示ですが、日本語ランゲージファイルをダウンロードすることで表示を日本語化できます。
3-2. PRTG Network Monitor
https://www.jtc-i.co.jp/product/prtg/index.html
PRTG Network Monitorは250種類以上の豊富な監視設定を搭載したネットワーク監視ツールです。
例えば主な機能が搭載されています。
・ファイアウォール監視
・クラウド監視
・アプリケーション監視
・サーバー監視
・リモート監視
Webサーバなどの導入のための環境を整える必要はなく、専門知識に乏しい場合にも使いやすいツールといえるでしょう。
30日間の無料トライアル中は無制限で全機能が利用可能です。
トライアル期間を経過すると、100項目の監視制限がついたフリー版として利用できます。
監視する端末などが少ない場合は、フリー版でも充分機能を果たすでしょう。
4. 試用期間を活用して最適なPC監視ツールを選ぼう
生産国や機能などに分けて、さまざまなPC監視ツールを紹介しました。
インターネットで検索すると、多くのPC監視ツールがヒットするでしょう。
しかし多くは海外製品であり、日本で使用する場合には機能面で不十分なこともあるのが現状です。
ほとんどの監視ツールには一定の使用期間を設けています。
この期間を利用して、さまざまなツールに触れてみてください。
データの見やすさ・機能面・使いやすさなどを比較し、最適なPC監視ツールを選びましょう。