業種別のクラウドソーシングサイトの報酬について

  • カテゴリ: 査定・評価
  • 公開日: 2022/10/3
最近は会社員として働くという雇用形態以外にも、個人事業主として仕事をするという人も増えています。

中小企業では直接社員を雇うのではなく、個人事業主やフリーランスに仕事を外注をする場合もあります。

インターネットで企業が個人事業主に仕事を外注できる、クラウドソーシングサイトが有名になりつつあります。

ただし、仕事の外注といってもその内容は様々で、外注する仕事の内容によって適切な報酬設定は必要不可欠です。

この記事では、クラウドソーシングサイトで仕事を外注する際の報酬相場や、依頼の多い業種について解説します。

1. クラウドソーシングにおける案件相場とは


クラウドソーシングにおける案件の相場は、案件の内容によって様々です。

まず、クラウドソーシングで発注できる業務は色々ありますが、特に代表的なものはライティングやWebデザインなどです。

さらには、データを入力してリスト化する仕事やテレフォンアポインターなどの仕事もあります。

クラウドソーシングには各案件によって適切な価格相場があり、実際の報酬が価格相場より低いと人材が確保できないこともあります。

ここからは各案件の仕事内容と適切な価格相場を解説します。


 

ライティング

ライティングのお仕事は、クライアントが提示したテーマについてライター自らが調べて文章を書く仕事です。

ライティングの内容も様々で、化粧品の体験記事や飲食店の紹介記事、不動産についての解説記事など多岐に渡ります。

なかには文章を書くだけではなく、記事の見出しなどの構成を依頼することもあります。

比較的誰でも書きやすい内容の記事は報酬が安価ですが、専門的な知識が必要とされる内容の記事の報酬は高額になりやすいです。

ライティングの報酬相場ですが、2000文字以上の記事に対して2,000円程度の報酬が相場となります。

しかし、依頼する内容によって多少の増減はあるでしょう。


 

デザイン


デザインのお仕事は、企業のロゴをデザインしたりバナーのデザインをするお仕事です。

特にデザインのお仕事で人気があるのはロゴデザインの仕事で、報酬も比較的高額です。

ロゴやバナーは企業のサイトでも目に留まりやすく顧客の印象に残るため、デザイナーに外注して作成してもらうことも多いです。

デザインの報酬相場ですが、ロゴデザインについては2万円程度、バナーデザインについては5,000円程度です。

しかし、企業の知名度によって報酬は多少の増減があります。


 

データ入力

データ入力のお仕事は、紙媒体にあるデータをエクセルに入力したり、録音や映像のデータから音声を聞き取り文字に起こす仕事です。

データ入力の仕事は、専門的な知識を必要としないため報酬相場は比較的安価です。

ただし、データ入力は企業の情報を取り扱う内容も多いため注意が必要です。

データ入力のお仕事を外注する際は、データ内容が社外秘にあたらないか確認してから外注しましょう。

データ入力の報酬相場は1文字0.1円〜1円程度で、文字起こしの案件については1時間で5,000円程度です。


 

テレアポ


テレアポのお仕事は、企業から用意された顧客リストをもとに電話をかけ、営業の訪問アポイントを取る仕事です。

ただ単に訪問アポイントを取るのではなく、自社の商品やサービスについて紹介し、お客様に興味を持っていただく必要があります。

テレアポのお仕事はマニュアルも充実しており資格等は必要ないため、比較的初心者でも仕事を任せやすいでしょう。

テレアポの報酬相場は1コールあたり100〜120円程度、実際に営業マンのアポイントを取れた場合は1アポあたり1万〜2万円程度です。

2. 報酬相場が高い傾向にある業務とは

クラウドソーシングでお仕事を外注する場合に、比較的報酬相場が高い案件は企業サイトの制作やアプリの開発などです。

仕事の受注者はプログラミングなどの専門的な知識が必要であるため、報酬相場は高くなります。

ここからは、各案件の仕事内容や報酬相場について解説します。


 

サイト構築・Web構築

サイト構築・Web構築のお仕事は、HTMLやCCSの専門的な知識を用いて発注内容に従ったサイトの制作などを行う仕事です。

また、既存のWebサイトをデザインし直すことも仕事内容に含まれます。

専門的な知識が必要なお仕事であるため社内の人間だけでは人手が足りず、最近では外注する企業も増えています。

サイト構築のお仕事は、需要が高まりつつあるため報酬相場は右肩上がりです。

サイト構築・Web構築の報酬相場は1件あたり10万円程度です。


 

システム開発

システム開発のお仕事は、プログラミングのスキルを活かしてインターネットシステム上で新たなシステムを作り上げる仕事です。

プログラミングといってもコンピュータ言語は様々あり、顧客によって要望も異なります。

専門的な知識が不可欠な仕事であるため依頼できる人材には限りがあり、報酬相場も他の案件に比べると高額です。

システム開発の報酬相場は、依頼内容にもよりますが1件あたり数10万〜数100万円程度です。


 

動画制作


動画制作のお仕事は、CMや広告で流れているような動画を制作するお仕事です。

ただ動画を撮影して編集するだけではなく、企業の要望やペルソナに応じて動画の方向性も決める必要があります。

動画制作の仕事を行うためにはフォトショップやイラストレーターなどのスキルが必要です。

専門的なスキルや知識が必須であるため報酬相場は高額です。

動画制作の報酬相場は、動画の長さにもよりますが1本あたり5万〜10万円程度です。

3. クラウドソーシング内で依頼件数が多い仕事とは?


クラウドソーシングサイトで依頼件数が多いお仕事は、ライティングやデータ入力のお仕事です。

ライティングやデータ入力の仕事は、専門的な知識やスキルが必要ない案件であるため比較的気軽に外注できます。

また、最近は副業をしている方も多く専門知識が不要な入力などの仕事を受注する人が増えています。

ここからは各案件がクラウドソーシング内で、どの程度依頼件数があるかを解説します。


 

ライティング

クラウドソーシング内で、ライティングの依頼件数は2000件程度あります。

最近では色々なクラウドソーシングサイトが立ち上がり、ライティングの依頼件数は右肩上がりに上昇しています。

ライティングの依頼件数が増えた理由として、企業がWebマーケティングに力を入れるようになったため、より多くのライターが必要になったからです。


 

アンケート回答・データ入力

クラウドソーシング内で、アンケート回答やデータ入力の依頼件数は1500件程度あります。

ペーパーレス化推進の影響もあり、データを紙で保管するのではなく電子記録として保管する動きが盛んになっているため、データ入力のお仕事の需要が増えつつあります。

アンケート回答については、企業がWeb上で顧客のニーズを知ることでよりよいサービスを提供できると考えられるようになったため需要が増えているようです。


 

デザイン作成

クラウドソーシング内で、デザイン作成の依頼件数は1000件程度あります。

デザイン作成のお仕事の中でもロゴ作成の依頼件数が一番多いです。

ここ数十年でインターネットが普及し、Webマーケティングの世界ではロゴは企業やブランドのイメージを表現する上で非常に重要と考えられるようになりました。

最近ではベンチャー企業やスタートアップ企業も増えており、会社のブランド化を図るためにロゴ作成の依頼が増加していると考えられます。

4. まとめ

クラウドソーシングを利用して仕事を外注している企業は多く、これからも増え続けると考えられています。

クラウドソーシングサイトを利用すれば低コストで業務を進めることができます。

しかし、各案件によって報酬相場はおおよそ決まっているため、相場に応じた報酬金額設定が必要です。

個人事業主やフリーランスにうまく仕事を外注することで、様々な仕事を効率よく行えるでしょう。