エンジニアの最新テレワーク事情!エンジニアはテレワークで転職しやすい?独立ってどう?解説します!

  • カテゴリ: テレワーク情報
  • 公開日: 2023/9/25

働き方改革の一環であるテレワークは新しい働き方として注目を集めています。

様々な企業で導入が進むテレワークですが、業種別でみると導入率には差があります。

現在エンジニアとして会社に出社されている方には、「テレワークが導入されている会社に転職したい」「エンジニアとして独立はできるのか?」と悩んでいる方も少なくないはず。


本記事では業種別のテレワーク導入率や業種別ランキング、エンジニアのテレワークについて、エンジニアが独立するために必要なスキルとは何かを解説いたします。

1. テレワークを多く導入している業種とは?


総務省が発表した通信利用動向調査によると、業種別のテレワーク導入率ランキングでは、1位に「情報通信業」が97.6%と最も高く、次いで「金融・保険業」が84.3%。3位が「不動産業」で64.9%となっています。

業種別ランキング1位の情報通信業とはIT関係の事業を指しており、インターネットに不随した業種はテレワーク導入率が高いことが伺えます。


またランキング上位に入っている金融や保険業、不動産業も一見テレワークには不向きに感じますが、営業職など窓口以外の業務はオフィスにいる必要性が低いため、テレワークには向いている業種と言えるのです。


出典:総務省「令和4年通信利用動向調査


さらにテレワークに向いている職種は以下が挙げられます。

・システムエンジニア
・プログラマー
・カスタマーサポート
・クリエイティブ職(ライター・Webデザイナーなど)
・営業職
・事務職(総務・経理)

出社しなくても業務可能であることや、評価を業務の成果で判断できる職種はテレワーク向きと言えます。

2. エンジニアはテレワーク向き?


近年では、企業のシステム環境やインフラ整備が整ってきているため、テレワークを前提としたエンジニアの求人は増加傾向にあります。

情報通信業(IT業界)のテレワーク導入率はどこよりも高く、その中でもパソコンと通信環境があればどこでも作業ができるエンジニアは、テレワークに適した業種と言えます。


特に人手不足が進むIT業界では、エンジニアとして率先力のある人材をどの企業も獲得したいと考えているため、エンジニアとしてのスキルが高ければ高いほど転職しやすいと言えるでしょう。


ただしエンジニアでもテレワークに向いていない職種もあります。

システムエンジニアと違い、プロジェクトのマネジメントなどクライアントとコミュニケーションが必要な職種や、物理的な作業において開発現場にいる必要のある職種はテレワークにはむいていません。

3. エンジニアとして独立するために必要なこととは?


これまで会社員としてエンジニアをしていた方の中には、自身のキャリアアップのために独立を考えている方も多いでしょう。

企業に属してエンジニアの仕事をするのとは違い、独立するためには事前準備やスキルが必要になってきます。

3-1. コミュニケーションスキル

独立に必要になるのがコミュニケーションスキルです。

会社に勤めていた頃は、社内の仲間や顔見知りの方と関わるだけでよかったのですが、独立すると今までとは違う人間関係が始まります。

初対面の人とも積極的に関わる必要があるため、コミュニケーションスキルがあったほうが、相手からの信頼も深まるでしょう。

特に仕事を獲得するための営業活動は必須となり、営業トークスキルはしっかり身につけておいたほうがいいです。


クライアントから仕事を継続的に獲得できるか否かは、自分の対応次第になります。

コミュニケーションスキルがあるかないかが独立成功のカギになるのです。

3-2. 自己管理スキル

独立すると自分の好きなようにスケジュールを組むことができます。

自由な環境で働ける半面、自己管理能力がないと仕事の調整やプロジェクトを進めることができなくなります。


自己管理とは、期日までに成果物を仕上げる時間管理能力や、自分自身の健康やモチベーションをコントロールする能力のことを言います。

受け持つ案件が増えるほど、作業スケジュールをしっかりたて、仕事と休息のオン・オフを取れるように自己管理をする必要があります。

3-3. 初期投資

スキルとは関係ありませんが、独立するためには創業資金の準備、会社の登記、口座の準備などが必要になります。

また自宅を職場として起業する場合、業務にかかる光熱費や、インターネット料金も経費として落とすことになります。

そういった事務的な準備があることも事前に確認をする必要があります。

4. 独立or会社勤め。どちらがいいの?メリットとデメリットについて


エンジニアとして独立するべきか、それともこのまま会社勤めを続けたらいいのか。

どちらがいいのか悩んでいる方も少なくありません。


独立するとこれまでの生活や収入が一変します。

独立することで考えられるメリットやデメリットについてまとめました。

4-1. 独立したら収入が増える?

収入に関しては、会社に勤めていた時より独立したほうが収入が高くなる傾向があります。

IT業界は今後も需要が高いことが見込まれるため、クライアントからも業務を獲得しやすいと考えられているからです。


独立のメリットは稼いだ分がそのまま自分の収入になるため、案件を増やすことで高収入を得ることができる可能性があります。

フリーランスエンジニアの年収は約650万〜850万。中には1,000万円近く収入がある方もいます。


デメリットは独立したての時期は収入が安定しないことや、毎月決まった仕事が入ってくるとは限らず、会社勤めより収入が不安定になることがあげられます。


収入安定のためにはクライアントと信頼関係を築き、仕事を継続的に依頼してもらう必要があります。

会社勤めのメリットは毎月安定した収入がもらえることや、健康保険や厚生年金などの法定福利厚生を受けることができることです。

会社勤めは自分の仕事量で収入を増大させることはできませんが、毎月一定金額を受け取れるため、安定した生活を送ることができます。

4-2. エンジニア以外の業務が増える

独立したらエンジニアの仕事だけでなく、自分だけで営業・経理・事務の業務も行うことになります。

仕事を取るための営業活動や、請求書の作成、税金処理など会社にいた頃は専門部署があり、誰かがやってくれたことを今度は自分1人で行う必要があります。

エンジニア以外の業務で問題が起きた時にどうやって対処していくのか、自身の対応力が求められます。

4-3. 人間関係がなくなる? 

独立すると組織に属していない分、会社内の人間関係はほとんどなくなります。

上司の機嫌をうかがったり、嫌な同僚との付き合いをする必要もなくなります。

しかし、独立しても人間関係が0になるわけではありません。

むしろ1人ですべてに対応する必要があるため、関わる人が増え人間関係が複雑になる可能性もあります。


確かに会社員は人間関係が煩わしいと感じることも多いのですが、多くの人と関わりが持てることは会社勤めのメリットでもあります。

新人時代は先輩が教えてくれたり、困ったことでも誰か相談できる人が周りにいるという強みがあります。

またたとえ失敗しても、個人の責任ではなく会社の責任と取られることもあるため、1人で全ての責任を背負うということもありません。

4-4. 社会的な信用度は?

独立すると住宅ローンを組んだり、クレジットカードを作成したりすることが難しくなります。

特に起業して間もない時は知名度も実績もないため、個人的にお金を貸してくれる金融機関はほぼありません。


その点会社勤めをしていたらそんな心配は不要です。

勤める会社の規模にもよりますが、何らかの企業に属し安定した収入がある時点で信用度ははるかに高いです。

4-5. 生きがい

独立し仕事が軌道にのるまでは収入面での不安が残り、その後も安定した収入がいつまで続くかわからないという不安は常にあります。


しかし、独立すると自分で仕事のスケジュールをコントロールできるため、時間に余裕が生まれます。

家族と過ごす時間や趣味に費やす時間を増やすことも可能になります。

プライベートの充実は仕事のモチベーションにもつながるはずです。

5. まとめ


IT業界は業種別のテレワークランキングで上位に入るほど、テレワークの導入が進んでいます。

なかでも働く環境を選ばないエンジニアはテレワークに向いている職種として注目されているため、今持っているエンジニアとしてのスキルは転職にも役立つでしょう。

またエンジニアとして独立を考えているのであれば、独立のメリットとデメリットを十分に理解したうえで決断する必要があります。

独立するためにはやみくもに始めるのではなく、自分に足りないスキルは企業に在籍しているうちに身につけ、しっかり準備をしたうえで挑戦すると良いですね。