テレワークで社員のPCを監視する必要性とメリット・デメリットを解説

  • カテゴリ: その他テレワーク
  • 公開日: 2022/12/26
テレワークにおいて社員のPCを監視する必要性が出てくる場合もあります。

しかし、闇雲にPCを監視するだけでは、社員のストレスや生産性低下の原因となるでしょう。

社員が過剰にストレスを抱えないためにもポイントを押さえた監視が大切です。


今回はテレワークにおけるPCの監視について、下記の内容を解説します。

・PCを監視するメリット

・PCを監視するデメリット

・監視する時のポイント

・監視するべき内容


適切な監視は適度な緊張感を生み、会社にも社員にもメリットをもたらします。

本記事の内容を参考に、テレワークで適切な監視を心掛けましょう。

1. テレワークでPCを監視をする4つのメリット

PCを監視すると、下記4つのメリットを生み出せます。

・長時間労働の防止

・進捗状況を共有しやすい

・情報漏洩を防止できる

・社員の勤務態度を把握できる

メリットを把握してPCを監視するか検討しましょう。


長時間労働を防止できる

オフィスワークと違い、テレワークは仕事とプライベートの区別をつけにくいもの。

オンとオフの切り替えが上手くできず、長時間労働になってしまうでしょう。

監視することで社員の労働時間を簡単に把握できるため、長時間労働の防止につながります。


また、集中力が切れてしまい、生産性が落ちるとやるべき業務が終わらず、結果として長時間労働することも少なくありません。

監視して業務内容が記録されていると、業務を振り返るタイミングで労働時間の見直しが簡単です。


進捗状況を共有しやすい

テレワークは、オフィスワークに比べると進捗状況を確認しにくい環境です。

監視することで、業務がどのくらい進んでいるのか、なぜ進んでいないのかなど進捗状況を把握しやすくなります。


万が一、トラブルが起きた場合も状況が把握できているため、迅速な対応が可能です。

トラブルへの対応を早めることで、業務への復帰を早めることもできます。


情報漏洩を防止できる

社外ネットワークや個人で所有するデバイスをテレワークに使用することもありますが、業務外での利用で不正なサイトやリンクにアクセスするとウイルスに感染する可能性があります。

ウイルスに感染すると業務内容や個人情報などが漏洩することも少なくありません。

監視して緊張感を持たせることで不正サイトやリンクへのアクセスを制限し、情報漏洩の防止につなげましょう。


社員の勤務態度を把握できる

周囲にほかの社員がいないため緊張感が生まれにくく、テレワーク中に集中力が切れてしまうことも少なくありません。

周囲に社員がいないため、集中力が切れたことをきっかけに社員が業務をサボる可能性も考えられます。

監視によってオフィスワークのような緊張感を生み出し、社員がサボることなく業務を行うように促せるでしょう。

2. テレワークでPCを監視をする3つのデメリット

PCを監視すると、下記3つのデメリットが生まれる場合があります。

・監視下によってストレスを抱えやすい

・生産性が低下する

・ハラスメントにつながるリスクがある

PCの監視にはメリットだけでなく、デメリットが生まれる可能性もあるので注意しましょう。


監視によってストレスを抱えやすい

オフィスワークは逐一監視しているわけではなく、適度なストレスの中で働くことになります。

一方、テレワークは「監視されているかもしれない」という疑念が生まれやすく、ストレスを抱えることも珍しくありません。

離席時間が表示される仕様であればトイレにも行きにくく、カメラが常時オンの状態であれば満足に休憩することも難しいでしょう。

過度な監視は社員のストレスとなってしまうので注意が必要です。


生産性が低下する

過度な監視が必要以上のストレスや緊張感となり、結果としてミスが増えて生産性が低下する可能性があります。

また、テレワークのために確認作業や報告が増え、思うように業務ができずに生産性が落ちてしまう場合もあるでしょう。

監視する項目が増えると、監視側もチェックに時間がかかってしまいます。

過度な監視は、社員も監視側も生産性が低下する可能性があるので注意しましょう。


ハラスメントにつながるリスクがある

テレワークにおける監視は、監視する側の権力が大きくなりやすい点に注意が必要です。

過度な監視は、社員のプライバシーを侵害する可能性があり、ストレスによる不信感からメンタルの不調が発生する場合もあるでしょう。

監視する側の権力が強すぎると休職や離職の原因となるハラスメントにつながりかねないので、過度な監視には注意しましょう。

3. テレワークでPCを監視する時のポイント

下記2つのポイントを押さえ、PCを監視しましょう。

・監視するメリットを伝える

・監視の目的を明確にする

監視にメリットや目的があるとわかれば、従業員も監視に納得しやすくなります。


監視にメリットを伝える

テレワークにおける監視は、適切に行うことで会社側と社員側の双方にメリットが生まれます。

監視によって長時間労働を防止でき、メンタル不調やモチベーションの低下に気づきやすく、従業員は早期に不調に気づいてもらうことで適切なフォローを受けやすくなります。

会社側は監視することで不正アクセスやウイルス感染から情報を守りやすくなるでしょう。

万が一、情報漏洩した場合も監視によって記録が残っていれば、勤勉に働いていた証拠として提出でき、身を守ることができます。


監視の目的を明確にする

なぜ監視するのか目的を明確にして社員に伝える必要があります。

明確な目的を持って監視することで、社員の不信感や不快感を払拭できるでしょう。

あらかじめ監視することを伝えておくと、もしかして監視されてるのでは?という疑念もなくなります。

社員や会社の安全を確保し、生産性を向上させるためなど監視の目的を伝えましょう。

4. テレワークで監視するべき3つの内容

テレワークにおいて、下記3つは監視した方がいいでしょう。

・従業員の労働実態

・社内コミュニケーション

・情報漏洩のリスク

闇雲に監視すると過度な監視となり、従業員のストレスにつながるので注意が必要です。


従業員の労働実態

テレワークは社員の労働実態を把握しにくい状況にあります。

残業時間も含め、勤怠管理を把握することで適切な人事評価がしやすくなるでしょう。

長時間労働は社員の健康問題にも関わってくるため、深刻な問題が起こらないようにするためにも労働実態の把握は必要です。

労働時間以外にも業務のタスクを監視し、業務が適切に行われているか、進行度は適切課なども把握するといいでしょう。


社内コミュニケーション

テレワークではオンライン上のコミュニケーションとなるため、伝え方や認識にズレが発生する場合があります。

業務遂行のために社員同士が必要なコミュニケーションを適切にとれているか確認しましょう。

円滑なコミュニケーションは、生産性を向上させるためにも大切です。


情報漏洩のリスク

テレワークに使用する個人のデバイスやネットワークの安全性を確認しましょう。

プライベートで使用してウイルス感染すると、業務内容などの情報が漏洩する可能性があります。

また、第三者からの情報漏洩を防ぐため、のぞき見対策も必要です。

ウイルス感染やのぞき見から重要な情報が漏れないように監視しましょう。

5. まとめ

今回はテレワークにおけるPCの監視について解説しました。

適切に監視するとオフィスワークと変わらない環境を作り出せますが、過度な監視は会社や社員にとってデメリットになりかねません。

会社と社員の双方にメリットを与えるには、監視を適切に行い、適度な緊張感を生み出すことが大切です。

メリット・デメリットを理解し、ポイントを押さえながら監視するようにしましょう。